ソフトバンク入団の上沢直之、「悪者になるのはおかしい」元楽天監督が擁護...「我がままでも天狗でもない」
プロ野球楽天の元監督で野球解説者のデーブ大久保氏(57)が2025年1月9日にユーチューブを更新し、ソフトバンクに入団した元日本ハムで前レッドソックス3Aの上沢直之投手(30)について自身の見解を示した。 【動画】日本ハム時代の上沢、気迫の完投勝利 ■「一番の問題はルール」 上沢は昨オフ、日本ハムからポスティングシステムを利用して大リーグのタンパベイ・レイズとマイナー契約を結んだ。3月にボストン・レッドソックスにトレードで移籍。5月に大リーグデビューを飾るも、2試合の登板にとどまりマイナー落ちした。 マイナーリーグでは、レッドソックス傘下の3Aウースターでプレーし、シーズンオフにフリーエージェント(FA)になり、日本球界復帰を決断した。 スポーツ紙などの報道によると、上沢をめぐり、古巣日本ハムとソフトバンクとの争奪戦となり、4年総額10億円規模の条件を提示したソフトバンクに軍配が上がったという。 野球解説者として一連の流れを見てきたとい大久保氏は、「一番の問題はルール。ルール上(ソフトバンクに)行っていいとなっている以上、行っていいのに上沢が悪者になっているのはおかしい」と主張した。 大久保氏は現役時代、米国に野球留学をした経験を持っている。引退後は、西武、楽天、巨人で監督、コーチを務めた。このような経験を踏まえ、今回の上沢のケースについて、現場の立場で言及した。
「上沢は我がままや、天狗になっている子では絶対にない」
「僕も一昨年ユニフォームを着ていましたが、コーチとして選手をみていても、そのルールがあって行ったら、現場としては『しょうがないよ。行きたいところに行けよ』という意見になる」 そして、楽天2軍監督時代の上沢とのエピソードを披露。13年に行われたフレッシュオールスターゲームで、当時日本ハムの上沢とともにイースタンリーグ代表として戦った大久保氏。当時の印象から上沢の人柄について言及した。 「ひとつ言いたいのは、上沢は我がままや、天狗になっている子では絶対にない。そんな子なのに叩かれるのもかわいそう。僕らが言えるのは、ルールがおかしい。1年で帰ってくる場合は、自軍(渡米前に所属していたチーム)と契約してからトレードなのか、FA取るまでいるのかというのが、1番いいと思う」 米国から帰国後、上沢の去就は注目を集め、ソフトバンク入りをめぐり、インターネット上で大きな話題となった。ポスティングシステムを使用して大リーグに挑戦するも、わずか1年で日本球界に復帰し、ライバル球団に入団したこともあり、Xでは批判的なコメントが多くみられた。 スポーツ紙の報道によると、日本ハムの新庄剛志監督(52)は8日、メディア取材に応じ、「2年間、彼と一緒にやって、ああいう決断を彼がして。ちょっと育て方が違ったのかな。ああいう決断をされたのはすごい悲しいし、一緒にやりたかった」などと語ったという。