『 罪もない 2人の小学1年生に ケガを負わせた 無免許で飲酒運転 の 水上バイク事故 』。あれから1年、 酒気帯び操船の水上バイクを警察が初の摘発! 取り締まりが強化【琵琶湖】
昨年、琵琶湖で起こった「無免許・飲酒運転による水上バイク事故」
昨年8月、無免許で飲酒運転の 水上バイク が、遊泳中の 小学生 2人に 接触した、許しがたい事故があったことを覚えている人も多いだろう。 当時の事故の概要を簡単に説明すると、2023年8月、琵琶湖(滋賀県大津市)で泳いでいた小学生男女2人に、「水上バイクが突っ込んできた」のだ。 2人は病院に搬送され、男の子は後頭部を縫う怪我を負い、女の子はおでこに擦り傷を負った。幸いなことに2人とも命に別条はなかった。 水上バイクを運転していた男(35)は、「無免許で人身事故を起こした」ことにより現行犯逮捕。 その後の調べで、男は「飲酒運転」だったことが判明した。
今年7月1日より、滋賀県琵琶湖等水上安全条例が改正
滋賀県琵琶湖等水上安全条例では、これまでも酒酔い操船は禁止されていたが、それに加えて「全船舶を対象に、“酒気を帯びた状態での操船が禁止”」されることとなった。 ■主な改正点 ・酒酔い操船:3月以下の懲役または50万円以下の罰金 ・酒気帯び操船(動力船に限る):3月以下の懲役または30万円以下の罰金 改正前は酒酔い運転に対してのみの罰則規定だったが、改正条例では動力船に限り、新たに「酒気を帯びた状態での操船の禁止」とする項目を追加した。
行政の取り締まりが本格化・建築業 37歳の男性を「酒気帯び運転」で初摘発
先月7月31日午後2時半ごろ、琵琶湖(大津市北比良)で、酒気帯び状態で水上バイクを操船した疑いで、建築業の男性(37)を検挙した。男性は容疑を認めているという。 大津北署に電話で取材したところ、「水上取り締まり中の警察官が、飲酒検知(アルコールチェック)をしたところ、呼気から基準値を超えるアルコールが検出された」という。 今月8日、「滋賀県琵琶湖等水上安全条例違反の疑い」で、男性を書類送検した。 7月1日に「酒気帯び操船」を禁止する改正条例が施行されて以降、初の摘発だという。 今後も「継続して取り締まりを行っていく」と同署は語る。
これからも「悪質水上バイク」には、毅然とした立場で取り締まってほしい
本誌は以前から、悪質な水上バイクの改善対策には、「行政による摘発」が必要であると言い続けてきた。 今回の摘発は、最初の一歩である。 今後も、琵琶湖の全区域で「取り締まり」が行われる。 これからお盆休みシーズンとなるので、琵琶湖に出かける人も多いだろう。一般の人が安心して遊べるように、行政の力が必要だ。 これを機に、マナーの悪い水上バイクがいなくなることを切に願う。