「日本で初めて見た」ドイツ人が浴室で受けた衝撃 梅雨の対策、日本でも〝正答者3割〟の誤った認識は
風呂場で異臭
カビが生えやすい湿度や温度という環境に合わせて、日本の浴室のユニークさも、海外から来た人たちにとってはお手入れの難しさに拍車をかけているようです。 ドイツから来たネレさんが住んでいるのは浴槽の横にガス釜が並んでいるタイプで、「すき間が洗いづらくて大変です」。 ほかにも「母国ではシャワーだけ。日本では浴槽のカバーが開いて驚いた。中まできれいにしたいんだけど、どうすれば?」(中国出身女性)、「日本の浴室の色はベリーホワイト(まっしろ)。だから、磨いても汚れが目立つ気がする」(アフリカ出身女性)などの悩みも。 カビ取り専用の洗剤に書いてある「まぜるな危険」が分からずに、複数の洗剤と一緒に使ってしまい、「風呂掃除をしている時に、変なにおいがしてきて、慌てて逃げたことがある」というエピソードも出ました。 一方で、風呂掃除が大変なのは日本だけではなく、もっと激しく雨が降る雨期のある東南アジアから来た方は「日本のお風呂の方が洗いやすいです」。カビが生えづらいドイツやリトアニアでも水道水が硬水なのでフィルターがしょっちゅう詰まるなど「別の苦労がある」と話していました。
「カビで悩むのはうちだけじゃない」
カビについて悩んでいるのは海外から日本に移り住んだ人びとだけではありません。 リンナイ(名古屋市)が今年5月に行った「カビに関する意識調査」によると、回答者1000人(性年代均等、20~60代の男女)のうち8割が、自宅のカビ汚れについて「悩む」「どちらかといえば悩む」と答えています。 調査では、「カビ対策」のマルバツクイズもあり、多くの人が誤った対策をしていることも分かりました。 たとえば、「入浴後は浴室のドアを開けておく」。こちら対策としては「×(間違っている)」ですが、正解者は3割にとどまりました。 このように浴室のドアを開けてしまうと、脱衣所やほかの部屋の湿度を上げてしまうことになり、壁や家具の裏などで結露を起こして、カビの繁殖を招いてしまうそうです。 クイズで10問中7問以上正解できた「カビ対策優等生」はわずか2割でした。カビ対策の難しさが分かります。