トレンドの宝庫「アットコスメトーキョー」を視察!トレンドの見つけ方を探る
閉店後の「アットコスメトーキョー」を視察
講座終了後、2日目のビューティパートに向けて、「アットコスメトーキョー」を運営するアイスタイルの西原羽衣子リサーチプランナーと原田彩子リサーチプランナーが登壇し、同社の説明や昨今の「アットコスメトーキョー」ベストコスメのランキングから読み取る消費者動向を解説。「1万円を超える通称“諭吉コスメ”が動いたのは、物価高騰などによって財布の紐がキツくなっているからこそ厳選した結果では?」といった分析を共有した。そのような日々のリサーチを活かした店舗設計を体感すべく、閉店後の「アットコスメトーキョー」を視察した。ブランドフォーカスコーナー、データをベースにランキング形式で陳列するコーナー、店頭提案型コーナーなどで構成した店舗を回遊。あえて雑多な雰囲気の店舗を作る理由やカテゴリー配置の意図などを説明した。「国外のブランドはカラー、スキン、ヘアという流れで消費者に受け入れられていく」「一般化した美容医療を想起させる言葉づかいを冠したアイテムが増えた」など、最近の美容トレンドや消費者動向にも言及した。
3限目
社会の変化から生まれるビューティトレンドを読み解く力
DAY2はビューティ会で、3限目は牧田英子「WWDJAPAN」副編集長が登壇。日々参加する新商品発表会と、そこで出合う新商品から「WWDJAPAN」はどのようなビューティトレンドを見出しているのかにフォーカスした。村上編集長と牧田副編集長が着目する社会の変化と、そこから生まれるトレンドを解説。たとえば、女性の半分が50歳以上という状況下で、コロナ禍以降はマット肌から艶肌への回帰が鮮明になっているという。年齢を重ねると、マットは「乾燥が気になる」「シワが目立つ」という声もあり、市場ニーズは「マスクにつかない」から「キレイに仕上がる」に変化。特に国産メーカーは、スキンケアとベースメイクの開発に注力している。さらに、特にマチュア世代から高齢者の間で「ビューティ=健康」という考え方が顕著になり、各社は食品会社などとの業務提携やM&Aを通じて飲食やサプリメントに挑戦している。