晴れ着姿の女性参加せず 福岡の大発会 景気づけにドラ打鐘3回
新年の証券取引が始まった6日、福岡市の福岡証券取引所で大発会の式典があった。証券関係者ら約35人が集まったが、慣例だった晴れ着姿の女性の参加はなく、ドラを鳴らすなどして今年の株式相場の上昇を願った。 【写真まとめ】2025年の大発会、東証の参加者らの様子 福証では例年、証券会社の若手社員を中心に晴れ着姿の女性が10人ほど集まり、手締めや記念撮影などをしてきた。福証の呼びかけを受けた市内の証券会社が、社内で参加者を募った経緯がある。 ただ、近年は晴れ着姿の女性による大発会の演出に「女性をお飾り扱いして時代遅れ」といった批判の声もあり、東京証券取引所が運営を見直していた。福証も証券会社の負担などを考慮し、参加の呼びかけをやめているという。 一方、福証は大発会でドラの打鐘を導入した。船の出航の合図などで用いるドラを景気づけに打つスタイルにし、長宣也理事長が3回打ち鳴らした。長理事長は「日経平均株価4万円台の定着も視野に入る。企業の成長を通じた勢いのある相場展開を期待したい」とあいさつした。【久野洋】