大阪府・吉村知事が定例会見7月16日(全文4)Go To キャンペは小エリアから
リニア中央新幹線、着工遅れの影響は
時事通信:すいません、時事通信の【ナカシマ 01:17:58】です。話題が変わりまして、工事が遅れているリニア中央新幹線についてお伺いします。静岡県とJR東海がもめていることによりまして、工事の着工が遅れて2037年開業後、大阪までの延伸を予定していましたが、これも遅れが予測されます。これに関して、スーパー・メガリージョン構想であるとか、大阪、関西への影響で懸念しているところがあれば教えてください。 吉村:まずリニア新幹線については、僕はこれは国家戦略だと思っています。一それぞれの都道府県の判断というよりは、むしろこれは国家戦略だと思います。つまり東京と大阪と名古屋、大動脈をある意味1時間でつなぐリニアを造ると。そして国家のある意味、国家を強くしていく、国家の経済力を高めていく、そういう国家戦略だと思ってますので、ぜひこれは静岡県と、それから国、JRで早く解決してもらいたいというふうに思います。 それぞれの都道府県にそれぞれの言い分というのは、主張というのはあると思うんですけど、それぞれの都道府県の主張によって国家戦略が大きく変更するっていうのが本当に正しいのかどうか、ここはきちんとしたもっとルールが必要なんじゃないかなと思います。もちろん地元として異議を申し立てできるっていうルールは必要だと思いますけど、最後じゃあどこが決定するのっていうときに、きちんとそれ国家戦略であれば国が責任を持って決定するっていうルールを、僕は作るべきじゃないかなと思ってます。じゃないと、どこか1つの都道府県がこれは駄目だと、嫌だと、これは問題だと言えば、全ての本当に必要な国家戦略が止まるということが、本当に国の在り方として正しいのかなと。
先に名古屋と大阪の工事を開始してもらいたい
もちろん個別の事情はあると思いますよ、都道府県ごとの。でもそれによって大きな国家戦略が止まるっていうのは、やっぱりルールが不足している、ルールがおかしいんじゃないかなと、僕は思います。だからまずルールを作るきだと。国家戦略については、もちろん都道府県が異議を申し立てられる仕組みはつくるべきだけども、最終的には国の責任において実行するということができるようにすべきだというのが、まず1つ。 そしてもう1つは、もし静岡と、いろいろ静岡と国とのJRとのやりとりで、これ、東京と名古屋の工事が遅れるんであれば、もう先に名古屋と大阪の新大阪の工事を開始してもらいたいと思います。もちろんこれは、工事するに当たっては、いろんな最初の事前の駅の特定だとか、駅の場所の特定だとか、あるいはアセスだとかやるべきことがあるので、これはもう早くやってもらいたいなとは思いますけども、全体の工事が遅れるとなったときに、名古屋と東京の工事も、いっせいのでで始まっていっせいのでで終わるわけじゃないので、部分的にやりながら部分的に工事が完了するところもあるから。 そうすると部分的に工事が完了したところがあって、全ての工事が完了しないと大阪に着手しないんじゃなくて、ある意味工事が完了するところが出てきたら、土木工事でいくと、これは手も空いてくるわけなので、それをある意味名古屋と大阪にもう、名古屋・大阪間でもう先に進行してよと。だから名古屋・大阪のスケジュールはそのままでやってもらいたいと僕は思いますね。 もし名古屋・東京が遅れるんだったら、東京・名古屋、名古屋・大阪っていうやり方じゃなくて、東京・大阪っていうタームでJRには見てもらって。そして静岡は遅れるのかも分かりませんけども、先に大阪・名古屋というのを工事に着手するというのもぜひ検討してもらいたいと思います。でないと、国家戦略は進まないですよ。 1つの都道府県が反対することで、反対の理由は自然環境というのがあると聞いてますけども、それで国家戦略が全て止まるような国だったら国家としての成長が僕は実現できないと思います。そこはまずルールできちんと定める。現実の問題として、工事が大阪・東京、遅れるんだったら先に大阪・名古屋をやってくださいと、それはJRに言いたいですね。 司会:ほかにご質問はございますか。 【書き起こし】大阪府・吉村知事が定例会見7月16日 全文5に続く