<春風を待つ―センバツ・宇治山田商>助っ人と合同、応援練習 伊勢の3高校加わり90人、吹奏楽やチア /三重
18日開幕のセンバツに出場する宇治山田商は東海大福岡(福岡)との初戦に向けて15日、伊勢市内の3県立高校とともに応援練習を行った。この日は総勢90人の高校生・卒業生が集合。助っ人が加わり、甲子園のアルプス席が盛り上がる。【原諒馬】 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 「大勢の中で演奏する機会がなかったのでうれしかった」。宇治山田商の吹奏楽部、山本奈緒部長(2年)は集まった仲間たちに感謝した。 宇治山田商の吹奏楽部員は14人。同校にはダンスや声援で応援席を盛り上げるチアリーダー部はない。センバツ出場が決まり、宇治山田商が各校に依頼すると、応援に加わってもらえることになった。 アルプス席で宇治山田商を応援する吹奏楽団には、現役部員と卒業生に加え、伊勢工業高と宇治山田高の吹奏楽部が参加する。チアリーダーは伊勢高のチアリーダー部員に宇治山田商生が加わった。 参加者全員が集まるのは、この日が初めて。初戦で演奏するのは「君の瞳に恋してる」や、ザ・ブルーハーツの「TRAIN―TRAIN」など、アルプススタンドでの定番を中心に約30曲。選手が自身の応援歌として依頼した曲もある。本番を想定し、「出せ出せ(泉)亮汰!」などと打席に立つ選手たちへの応援のかけ声も全員で確認した。 宇治山田商は県勢としては5年ぶりのセンバツ出場。野球部以外の高校生たちにとっても好機だ。宇治山田高吹奏楽部の安西結希乃副部長(2年)は「同じ地元の一員として、支えて盛りあげていきたい」と意気込んだ。 〔三重版〕