世界ツアー脱退の卓球五輪王者、罰金規則の「公式な通知なかった」
【AFP=時事】ワールドテーブルテニス(WTT)ツアーからの離脱を表明した卓球男子の樊振東(中国)は29日、ツアー大会への不参加が罰金の対象になることについて「公式な通知はなかった」と発言した。 【写真】パリ五輪で金メダルを獲得した樊 今夏のパリ五輪の男子シングルスを制した樊は27日、選手がWTTツアーに参加しなかった場合に罰金を科す新規則に異を唱え、同ツアーからの脱退を発表。同じくパリ五輪の女子シングルスで金メダルを獲得した陳夢(中国)も離脱を表明した。 これを受けてWTTは、樊らが問題視した規則はWTTが発足した4年前から「一貫して」存在していたもので、「新たなものではない」とする声明を出していた。 だが、樊はWTTの発表に対し、前週になって来年から新規則が導入されることを伝えられるまで、大会への不参加が罰金対象になるとは公式に知らされていなかったと主張した。 WTTの声明発表後、中国のSNS「微博(ウェイボー)」では、ツアーのことを「暴君」となぞらえたり、罰金を「いじめ」と表現したりするファンの声が上がっている。 樊は11月に福岡で行われたWTTファイナルズを含め、6月以降はWTTの大会ではプレーしていなかった。【翻訳編集】 AFPBB News