【ジャパンC】外国馬19年ぶりVへ3頭が参戦!武豊騎手vsルメール騎手の争いも注目 最強馬決定戦の「記録」
特筆すべきC.ルメール騎手の“勝ちタイム”
1986年以降の最多勝騎手は武豊騎手とC.ルメール騎手。2人が4勝で並ぶ。 ルメール騎手の勝利に関して顕著な点をあげるならば、その勝ちタイムだろう。東京芝2400mで行われたジャパンCの勝ちタイムをランキングにすると、以下のようになる。 1位 2018年アーモンドアイ(ルメール騎手) 「2:20.6」 2位 2023年イクイノックス(ルメール騎手) 「2:21.8」 3位 2005年アルカセット(L.デットーリ騎手) 「2:22.1」 4位 1989年ホーリックス(L.オサリバン騎手) 「2:22.2」 5位 2009年ウオッカ(ルメール騎手) 「2:22.4」 6位 2020年アーモンドアイ(ルメール騎手) 「2:23.0」 なんと勝ちタイム上位6傑のうち4つがルメール騎手で、1、2位はどちらも同騎手の手綱だった。 2018年アーモンドアイのタイムは現在もレコードとして刻まれている。もう6年も前のことで、ここに驚くファンも多いかもしれない。当時、牝馬三冠を達成したばかりのアーモンドアイは、秋華賞の次走としてジャパンCを選択。スワーヴリチャードやサトノダイヤモンド、キセキやシュヴァルグランとタフな実力派がそろうレースだった。 道中2番手をキープしたアーモンドアイとルメール騎手は直線に向くとさらに加速。逃げた2着キセキ、先行して前を追った3着スワーヴリチャードがどちらも上がり34.7となるなか、上がり2位34.1というタイムで駆け抜けた。ちなみに、従来のレコードを1.5秒も更新している。 そんなアーモンドアイも母となり、初仔アロンズロッドが先月デビュー。新たな世代が現れ始めている。今年の出走馬たちも、いずれ次の世代へと血を繋ぐことであろう。最多勝を争う武豊騎手vsルメール騎手の構図にも注目しつつ、ジャパンCを楽しみたい。 ライタープロフィール 緒方きしん 競馬ライター。1990年生まれ、札幌育ち。家族の影響で、物心つく前から毎週末の競馬を楽しみに過ごす日々を送る。2016年に新しい競馬のWEBメディア「ウマフリ」を設立し、馬券だけではない競馬の楽しみ方をサイトで提案している。好きな馬はレオダーバン、スペシャルウィーク、エアグルーヴ、ダイワスカーレット。
緒方きしん