おひとりさま「老後資金」が足りない問題。減らせるお金の見つけ方、保険料の見直しは必須
「入ってくるお金」になにがあるか考えよう
次に「入ってくるお金」について考えていきます。第一は、なるべく長く働いて、公的年金以外の収入源をつくることが大切です。会社に勤務すれば、厚生年金に加入できるので、将来の年金受給額も増えます。 収入の面だけでなく、働くことで人と関われることも、ひとりになった人には大きなメリットです。「ひとりになったからこそ、社会との関わりがあったほういがいいので、そうした観点からもできるだけ長く仕事をしたほうがいいでしょう」と、曽根さんも指摘しています。 正社員ではなくパートやアルバイトの収入でも、生活費の足しにはなります。高齢化へと進む時代となり、年齢を重ねても働ける環境が整いつつあるのは追い風でしょう。 そのほかの方法として、曽根さんが提案するのは「所有しているものを換金する」ことです。家が広ければ売却して、ひとり暮らしに適した家に買い替えることで売却代金を手元に残せます。ひとりになれば多くの物を残す必要はないかもしれません。終活の一環として、自分が不安なく快適に生活できるように換金して生活に活かすことを考えてもいいでしょう。
ESSEonline編集部