DeFiレンディング「Compound」、Mantle「mETH」とEthena「USDe」統合完了
CompoundにUSDeとmETH統合
DeFi(分散型)レンディングプラットフォーム「Compound(コンパウンド)」において、Ethena(エセナ)の「USDe」とMantle(マントル)の「mETH」統合完了が1月8日発表された。 これにより「コンパウンド」では「mETH」を担保に「USDe」が借りることができ、また「USDe」を貸すことで利息が得られるようになる。 なおMantleの発表によると、同プロジェクトの「cmETH」についても担保資産として導入する協議が進められているとのことだ。 Ethenaが提供する「USDe」は、ステークされたイーサリアム(ETH)およびスワップマージンを使用して利回りを生成する貯蓄債券やデリバティブを担保とするステーブルコインだ。同ステーブルコインは、オンチェーンでのカストディと決済を行っている。 また「mETH(Mantle Staked Ether)」は、「mETH Protocol(mETHプロトコル)」のリキッドステーキングトークンだ。「mETH」は、ETHを預けることで、元本にステーキング報酬をプラスした価格で受け取れるレシートトークンである。「mETH Protocol」は、Mantleエコシステムのネイティブ・プロダクトであるイーサリアム(ETH)のリキッドステーキングおよびリステーキングプラットフォームである。 そして「cmETH(Mantle Restaked Ether)」は、「mETHプロトコル」に前述の「mETH」をデポジット(預入)することで入手できるリステーキングトークンとなっている。 MantleのDeFi Growth Leadであるガブリエル・フー(Gabriel Foo)氏は「セキュリティと信頼性は、DeFiにおける信頼の基盤です。安全性と信頼性において最高水準を維持してきたCompoundの実績は、安全性とイノベーションを重視したエコシステムを構築するというMantleのビジョンと合致しています。EthenaのUSDeとMantleのmETHの統合は、私たちのエコシステムを発展させる上で重要なマイルストーンであり、DeFiエコシステムの健全性を維持するという私たちのコミットメントを明確に示すものです」とコメントしている。
大津賀新也(幻冬舎 あたらしい経済)