【高校サッカー徳島全力応援】地方の星!公立の星!徳島市立を応援したい5つのこと
『高校サッカー地方創生』 お盆には県内各地で阿波踊りが開催され県人口をはるかに超える数の観光客で賑わう徳島。しかしそれ以外の期間は近年人影も少なくなり、人口減少、少子化は深刻な問題です。 サッカー界も例外ではなく中体連の大会には数多くの学校が合同チームでの参戦、そして有力な選手は県外の強豪を進学先に選ぶことも少なくなく、徳島県の学生スポーツは窮地に立たされているといっても過言ではありません。 その中で希望の光ともいえるのが、今大会21回目の選手権全国出場を決めた徳島市立高校。12月31日の2回戦では、フクダ電子アリーナで長野代表上田西と対戦します。 周囲にも強豪ひしめく激戦区ではありますが、勝ち抜く力がある魅力的なチームです。徳島サッカー界の明日を担う代表校徳島市立の応援したい5つのポイントを紹介します。
1. 学校特徴
『学問』『スポーツ』『芸術』を教育の3本柱に据える県内屈指の文武両道校。学校の北には吉野川が流れ、西には徳島市のシンボル眉山を望む。学校の正門横にはヤシの木が立ち並び、敷地に隣接する沖洲川では全国上位のローイング部(ボート)が櫓をこぐ南国情緒あふれる学校です。 他にもハンドボール、男子テニス部などが県内で強豪です。近年はダンス部が進学希望の中学生から人気で、放課後には学校のあちこちで元気な声が響く明るい校風が魅力の進学校です。
2. 平成の徳島県高校サッカーを牽引!胸には2つの星
1991年には全日本ユース選手権、1992年にインターハイと合計2度の全国制覇。共に県勢唯一の日本一です。 その黄金世代の卒業生河野博幸監督がチームを率いています。選手権の最高成績は98回大会のベスト8。今年こそ国立を目指します。
3. 徳島市立VS徳島商 伝統の決勝を制し全国の舞台へ
徳島県のサッカーファンなら誰もが知る『伝統の決勝』。誇り高き市高ブルーと情熱のオレンジ軍団のライバル対決。 1985年64回大会に徳島市立が県大会初制覇を皮切りに1997年76回大会まで13大会連続の決勝カードとなるなど歴史を築き、今大会で実に21回目となりました。 3連覇を狙う徳島市立は、練習や試合の中でGPSを用いて走行距離などを計測し『走力』にこだわって鍛えてきました。80分の試合でも12~13キロの走行距離を記録する選手たちが次々とゴール前に飛び込んで得点を狙う攻撃的なチームです。 一方の徳島商も地元の眉山や小松海岸など郷土の海・山で『打倒!市高!』を胸に足腰と精神を鍛えてきました。ハイプレスと多彩な攻撃パターンの徳島市立に対し、徳島商の堅守速攻、試合の立ち上がりから『走り勝つ!』という選手たちの気迫が感じられる中、ゲームが動いたのは前半17分でした。 右SB藤川琉偉選手(3年)が鋭い出足で中盤でボールを奪うと、すぐさまキャプテン上田寛大選手(3年)が左に展開し駆け上がっていた岸孝亮選手(3年)へ、この時点で5人の選手がゴール前に走りこみ、岸選手のクロスは最も大外から駆け込んできたレフティ原水智弘選手(3年)の左足にピタリと合って先制に成功、これぞ徳島市立という先制点でリードを奪い前半を終えます。 ハーフタイムに左サイドに快速アタッカー牛尾律貴選手(2年)を投入しギアチェンジする徳島市立、すると後半5分でした。左サイドを牛尾選手が切り裂き、クロスを上げるとまたしてもファーに原水選手が走りこみダイビングヘッドでドンピシャリ。リードを2点に広げました。 徳島商にPKで1点を与えましたが、迫力満点のサイド攻撃で3得点、セットプレーで3得点と合計6得点。80分を全力で走り勝ち3大会連続21回目の全国大会出場を決めました。