俳優・西田敏行さん「虚血性心疾患」で逝去 突然死が起こる前兆を医師が解説
虚血性心疾患を予防する方法
「食事を見直す」 高血圧や脂質異常症、糖尿病はいずれも食生活の見直しが重要です。例えば、塩分摂取は1日6g未満にしたり、脂質の多い食事を控えるたりすることが挙げられます。 エネルギー、たんぱく質、脂質、糖質(炭水化物)、ビタミン、ミネラルなどの栄養素を適正量かつバランスよく摂取するようにしましょう。ただし、栄養状態によって、適切な食事管理は異なります。主治医や栄養士に相談すると安心です。 「禁煙する」 タバコはさまざまな病気の原因になります。自分一人で禁煙できる方はいますが、タバコを辞められない方は少なくありません。禁煙は、ニコチン依存症という病気として医療機関で治療することが可能です。 貼り薬や飲み薬によってニコチンの依存作用を抑える薬物療法があります。自分一人で禁煙するよりも、効果的に禁煙することが可能といわれています。禁煙していてもタバコを吸いたくなる方は、禁煙外来を受診してみると良いでしょう。 「運動習慣をつける」 運動はさまざまな病気の予防に有用で、虚血性心疾患でも運動は良いとされています。規則的な運動はもちろん、日常生活での身体活動も、虚血性心疾患の発生およびそれによる死亡を減らすことは、多くの研究から証明されています。 特に、ウォーキングや軽いエアロビのような有酸素運動がよいとされています。具体的には、少し汗をかいて、会話をしながら行える程度の運動が適しています。いきなり毎日何時間も行うのではなく、続けることを意識して短い時間から運動習慣をつけるようにしましょう。
「虚血性心疾患で突然死」についてよくある質問
ここまで虚血性心疾患で突然死などを紹介しました。ここでは「虚血性心疾患で突然死」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。 Q.虚血性心疾患で突然死するのはどんな時に多いですか? 運動中や、強い身体的な負荷がかかった時に、胸の前部に圧迫感を感じたり、痛みを感じたりすることがあります。このように虚血性心疾患は前兆があることが多いですが、前兆なく発症して突然死を引き起こすこともあります。 Q.虚血性心疾患で突然死する方の割合は多いのでしょうか? 急性心筋梗塞を発症した患者さんのうち、13%の方が病院への搬送途中に死亡していることから、虚血性心疾患で突然死する方は少なくないと言えると思います。一方、狭心症が原因で突然死する割合は少ないです。