女性視点の防災冊子、都が3月から配布開始 音声読み上げ機能も
東京都の小池百合子知事は16日の定例会見で、女性視点を盛り込んだ防災冊子「東京くらし防災」のサンプルを公開した。3月1日から配布を開始する。 【写真】都民向け無料冊子「東京防災」はなぜ一般発売されるの?
都の防災冊子といえば、2015年9月から配布した黄色い表紙の「東京防災」が好評で、同年11月には一般発売に踏み切るほどだった。今回の防災冊子はピンク色の表紙で、女性の視点を踏まえ、トイレや就寝、片付けの際など、暮らしの中でできる防災対策や避難所での防犯対策などを紹介。災害時に取るべき行動をイラストを多用して分かりやすくまとめている。 また、目が不自由な人も内容を確認できるように、奇数ページ(冊子を開いた時の左側のページ)の左下には、音声コードを印刷し、スマートフォンで読み取ると文章を音声で読み上げる機能もついている。 小池知事は「被災者のリアルな声も交えながら対策の事例を紹介している。より多くの方にご利用いただきたい」と期待した。 冊子は「東京防災」と同じB6判で、164ページ。3月1日から、都や区市町村の施設のほか、美容院など女性が手に取りやすい場所に置く。 スマホやタブレット向けの防災アプリもリリースする。防災クイズやシミュレーションゲームなどができるアプリで「東京防災」や「東京くらし防災」のほか、地域の危険度マップも閲覧可能。こちらも3月1日から無料でダウンロードできる。 (取材・文:具志堅浩二)