ハリウッド へ接近する広告業界。 エンターテインメントはますますマーケティングの重要な要素に
インタラプション・マーケティングの概念が変わった
マーケターが本格的にエンターテインメントに関心を寄せるようになる一方で、これまで一部のブランドは長編エンターテインメントを制作し、幾度となくハリウッドと手を組んできた。エンターテインメントと広告の専門家たちのあいだには、ハリウッド(エンタメ)とマディソン・アベニュー(広告)の組み合わせに関しては市場の波があり、現在は他の時期よりも関心が高いという感覚がある。とはいえ、マーケターとエンターテイナー双方にとっての現在の市場環境が、この波を以前のものよりも長続きさせる可能性が高いとの見方もある。 ジミー・キンメル(Jimmy Kimmel)のクリエイティブ・ラボであるキンメロット(Kimmelot)のマーケティング部門責任者であり、ホイールハウス・ラボ(Wheelhouse Labs)のプレジデントを務めるダン・サンボーン氏は、こう語る。「メディアが細分化されるずっと以前から、エンターテインメントをマーケティングとして利用するような、言い換えれば、人々が実際に見たいと思うものを作るというアイデアやコンセプトは存在している。偶然にも、テレビによるインタラプション・マーケティング(顧客体験が中断する方法による商品・サービスの宣伝)の概念が変わった。だから、これからこれがもっと話題になると私は思う」。 クリボーン氏と共同でアンド・ファーザーモア(And Furthermore)のエグゼクティブ・プロデューサーを務めるサンボーン氏は、「マーケターだけでなく、エンターテインメントの専門家にも力学の変化が起きている」と付け加える。資金調達の難しさによって、ビジネスの両側が話しやすくなったからだ。「力学が変化したことでおそらく、それがより多く起こるための重要な機会が強調されたのだろう。その大部分は、映画製作やテレビ、コンテンツの経済的な問題だ」と同氏は言い添えた。 [原文:Marketing Briefing: Madison Avenue, Hollywood get closer, with marketers more ‘open to bigger investments’ in entertainment] Kristina Monllos(翻訳:藤原聡美/ガリレオ、編集:島田涼平)
編集部