ハリウッド へ接近する広告業界。 エンターテインメントはますますマーケティングの重要な要素に
重要なのは広告?売上?
多くのマーケターが、自社ブランドとハリウッドを結びつけるための方法を模索するなか、そのプロセスで起こることには通常、さまざまな段階がある。多くの場合、マーケターは、この分野を理解するための教育について、エンターテインメント企業に支援を求めることから始めるだろう。そこから、マーケターが自分たちのブランドをエンターテインメントに参入させたいと考えた場合、ハリウッドと実際に仕事をするためにマーケティング組織をどのように再構築するかという問題が出てくる。 場合によっては、たとえばユニリーバ(Unilever)のエンターテインメントおよびカルチャーマーケティング部門のグローバル責任者、ケリー・ミューレン氏がそうだったように、「社内の支持者を招き入れることもある」とアンダーソン氏は言うが、それぞれの組織によって事情は異なるだろう。その後、ブランドは一般的にエンターテインメントの分野に投資し、さらに進出していくようになる。 アンダーソン氏は、「いかにして適切な専門知識を結集させ、ほかのマーケティング費用と同じような厳密さと勤勉さをもって、その費用が投資されるようにするのかを考えなければならない」と述べた。また、ブランドが以前、自らが作成した長編エンターテインメントで何をすべきかについてのロードマップを持たずにエンターテインメントに参入したことを振り返り、それがマーケターにとっていかに難しいことだったかを指摘した。 「コカ・コーラ(Coca-Cola)やレッドブル(Redbull)のような象徴的な大手ブランドは、これに傾倒するかもしれない。問題は広告が大事なのか、売上が大事なのかだ」とVMLの最高メディア責任者であるジェニファー・コール氏はEメールで述べている。「私は、(それが流通させることであれ、販売への明確な影響であれ)マネタイズができるビジネスモデルのビジョンを持っているエンターテインメントの専門家が関与すること、これが大きなポイントになる」。