BMW Mの次世代シートが部門大賞受賞! クルマの持続可能性と軽量化の取り組みを表彰する「アルテア エンライテン アワード」が発表されました
モジュール部門 次点:トヨタ自動車、米国ファラサン、BASF/トヨタ タコマ2列目コンポジットシート構造
トヨタ「タコマ」の2列目コンプライズシート構造は、前世代のスチール製シートよりも30%軽量化され、2022年型トヨタ「タンドラ」に搭載される現行の樹脂製シートよりも20%軽量化されている。また、55以上の部品がわずか4つの部品に統合され、射出成形から出荷までの時間を短縮している。
軽量化実現技術部門 大賞:CompositeEdge/次世代サステイナブル高性能構造体
CompositeEdge社は、材料の使用量を最小限に抑えることを目的として亜麻繊維や麻繊維などの天然繊維複合材料をプラスチックと混合して使用し、接着剤を追加することなく、自動車のボディパネル、内装トリム、シャシー部品、サスペンション要素などの自動製造に対応できる高性能構造を形成した。天然繊維複合材料の使用は、合成材料に比べてCO2排出量とエネルギー消費量を大幅に削減。全体として、この技術は持続可能な軽量自動車部品の製造を可能にする。
軽量化実現技術部門 次点:テイジン・オートモーティブ・テクノロジーズ/複雑なCFRP部品を可能にする完全自動成形プロセス
テイジン・オートモーティブ・テクノロジーズの全自動プリフォーム工程は、自動車部品(この場合は車両ドア)に使用される炭素繊維プリフォームの大量生産を可能にする。自動化されたプロセスの精度は、材料の使用量を最適化し、少量の端材(廃棄物)をリサイクルできる。以前の労働集約的な工程は大量生産には不向きで、人為的なミスによって避けられない無駄がしばしば発生していたが、新工程ははるかに効率的で、必要な労働力を20%削減した。
軽量化実現技術部門 入選:ビーミス・マニュファクチャリング・カンパニー、BASF/BASFのウルトラミドポリアミドを使用した小型掘削機用大型油圧タンク
ビーミス・マニュファクチャリング・カンパニーとBASFは、BASFのポリアミドを使用した小型掘削機用の大型油圧タンクを開発し、環境保護(ライフサイクルCO2排出量の削減)とライフサイクルコストの削減を両立する環境効率の高いソリューションを提供した。また、射出成形と振動溶着を組み合わせることで、従来のロート成形に比べて5%の質量削減と20%のコスト削減を実現している。
軽量化構想部門 大賞:WEAV3D、Braskem、Clemson Composites Center/コスト効果の高い軽量車体構造
WEAV3D、Braskem、Clemson Composites Centerは、市販されているあらゆる車体構造の性能に適合するように調整可能な複合格子強化ポリプロピレンシートを開発。より少ないエネルギーでより多くの部品を生産する、高速で高度に自動化された成形サイクルで製造されたこの新しいシートは、CFPA6オルガノシート(ナイロン6)よりも50%安く、23%軽く、鋼鉄よりも60~70%軽量化されている。さらに、重量ではトリムスクラップの62%削減も実現。スチールと比較しても、ポリプロピレンシートは優れたエネルギー吸収性と形状回復性を備えている。