【福岡ボート・一般】武富智亮 すっかり福岡巧者の風貌
<29日・福岡ボート・5日目> トップバッターの重圧をはね返した。準優10Rで1号艇の武富智亮(36)=佐賀・103期=は、インから0.06のトップタイのSを決めて他艇の攻めをシャットアウト。「Sは全速で勘通り」。気合の踏み込みで優出一番乗りを決めた。 【ボートレース2025年度SG、プレミアムGⅠなどの開催日程表】 機力も高レベルを維持。「回り足が良くて、出足や行き足まではいい。ここはAランク」。出足系の良さには自信を持っている。ただ、このままでは勝てないのも事実。「勝つにはツケマイしかないと思うけど、それをやるにもあと半艇身は伸びないと決まらない」。優勝戦までにたっぷりある時間で、望む足にできるかがVへの分かれ道だ。 福岡は2節連続で準優1号艇を勝ち取り優出に成功。当地では近年ラッシュで、すっかり福岡巧者の雰囲気を漂わせている。「昔は苦手で本当に走りたくなかったけど、福岡でのプロペラが確立してからは福岡でのレースの仕方も分かってきて本当に成績がいい。今はむしろずっと走りたいぐらい」 今回で当地は通算6回目の優出。そろそろ美酒を味わいたいところだ。「Sは大丈夫。踏み込めます。久しぶりに優勝したいし、今年の最後なんで一発を狙っていきます」。内枠は田頭実、永井彪也と強力だが、手に入れた福岡での地の利を武器にこん身の全速ツケマイで勝負に出る。(森 大輔)