ゆりやんレトリィバァ「体重とか見た目にとらわれたくない」。「極悪女王」で40㎏増量した体重と自分らしく向き合う体づくり【インタビュー】
●私は私。自分の守り方が変わった
――この本に紹介されている食事やトレーニングを今はどのように続けていますか? ゆりやん:本に載っていることは基本的に毎日。 ――毎日のようにトレーニングを? ゆりやん:はい。行っています。 ――朝の野菜ジュースも毎日。 ゆりやん:あれは、面倒くさい日はやらないんですけど。 ――そこは無理なく(笑)。 ゆりやん:そうです。こういうお話のときに、体重とか見た目の変化に惑わされたくなくて。私は私で、自分のベストで生きているから、そんなんはもうほっといてほしいって思うんですよ。モデルさんとかはそういうお仕事やから、それは素晴らしいんですけど。足の長さも顔の大きさも違うから、そこを目指しても同じにはなれない。ネガティブな意味ではなく、物理的になれないのに、そこばっかり目指して自分を下げるのはやめたほうがいいんですよ。自分が持っているものでどれだけベストにできるかっていうことを、教えてもらうなかで感じましたね。 ――本にも「変えられるところと変えられないところがある」とあって、勇気づけられました。 ゆりやん:変えられないところに対して残念だとか全然思わないですね。変われたのはめっちゃ変われました。姿勢が良くなったし、筋肉がついて自分に自信を持って生活できているし。私は今の体が大好き。体型や骨格は人それぞれだから、足長い人と短い人、細い人と太い人がいても、それでいいんですよ。こうじゃないとダメっていうのを、世の中が言いすぎているような気がします。 じゃあなんでトレーニングを続けているんですかって聞かれたら、健康でいたいから。体は一個しかないし、それで生きていくなら、自分が持っているものを最大限に活かしたいじゃないですか。自分の好きな体で健康に生きたいだけなんですよね。 ――「自分で変わろうと思わないと変わらない」という言葉もあって、マインドの切り替えもトレーニングの軸だと感じました。最初はむずかしいかもしれませんが。 ゆりやん:トレーニングをしていると、しんどいことを乗り越えていくじゃないですか。できないと思っていた1回ができたりとか、筋肉がついたりとか。それが積み重なると知らないうちに自信がついているし、自分を大事にする気持ちが強くなるので、マインドは無理に変えるのではなく、積み重ねることで自然と変えていくしかないと思います。 ――2年かけて45キロ痩せたあと、「極悪女王」の役づくりで40キロ増やし、そこからの再開。筋肉がついてからの減量は一段と大変だと聞きました。どのようにモチベーションを保っていますか? ゆりやん:私の場合は75キロがコンフォートゾーン(自分の身体にちょうどいい体重)で、そこを超えるのは大変。今は73キロです。正直、75キロでも65キロでもいいんですけど、「戻ってない」とか言われると腹立つじゃないですか。だから、ちゃんと自分でコントロールしていることを見せたいと思って。黙らせたいだけだから(笑)、焦ってはないんですけど、数字が目安になるのは事実なので「こんなにやってるのに」「なんで変わらないんだろう」と思うことはありました。もうこれくらいでいいかと思ったりはしますけど、やっぱり友さんがそばにいてくれるのは大きいですね。
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