【関屋記念】“割引データなし”アスクコンナモンダを高評価 近年の米子S組は勢いあり
本命はアスクコンナモンダに
関屋記念のデータをまとめてみよう。 【好走率アップ】 A「牝馬」 B「5歳」 C「前走5着」 D「前走2番人気」 【好走率ダウン】 E「前走1400m以下」 【勝ち馬なし】 F「前走がリステッド以外のオープン」 G「前走2着馬」 【連対馬なし】 H「7歳以上」 I「芦毛」 好データの「前走中京記念」が不在なのは痛い。というわけで、今回の強データである、連対率35.7%、複勝率42.9%のC「前走5着」、次いで勝率が20%を超えているD「前走2番人気」にすがるしかない。この2つを同時に満たす馬はいない。 そもそも、C「前走5着」を満たしているのは、グランスラムアスクとメイショウシンタケだけ。メイショウシンタケはCしかプラスデータを持っていないが、グランスラムアスクはA、B、Cと3つのプラスデータを持っている。3つというのは登録馬では最多。ただし好走率が低く、勝ち馬も出ていないF「前走がリステッド以外のオープン」にも該当。軸という意味での本命も考えたが、いったん保留とする。 2番目に強いD「前走2番人気」を持つのはアスクコンナモンダだけ。好走率の高いB「5歳」でもある。リステッドの米子S組は2022年にウインカーネリアンが1着、そして2023年ラインベックが3着。近2年で2頭が馬券に絡んでおり、トレンドになりつつあるのも心強い。よって今回はこちらを本命、グランスラムアスクは対抗評価とする。ただし、現状この2頭が1/2の抽選対象となっている点には注意だ。どちらかが抽選から漏れた場合、3番手以下はそれぞれ格上げ、本命は抽選で残った方とする。 続いて推したいのがディスペランツァ。サンプルは少ないが、複勝率が37%を超えている3歳馬。NHKマイルCからの参戦は、3歳馬で唯一勝ち馬となった2018年プリモシーンと同じパターンだ。もう1頭の3歳馬ロジリオンはマイナスデータのE「前走1400m以下」に該当する。これまで3歳馬は、NHKマイルC組しか馬券に絡んでいないので、今回はノーマークとする。 4番手は上述している強データ「C」を持つメイショウシンタケでいいだろう。押さえは、A、Bのプラスデータを持つプレサージュリフト。F「前走がリステッド以外のオープン」に該当するが、前走メイS組は、2022年の2着馬シュリが出ており、リステッド以外のオープンで唯一連対馬が出ているレース。今回は複数のプラスデータを持っている馬が少ないこともあり、目をつむることにする。 ◎アスクコンナモンダ ◯グランスラムアスク ▲ディスペランツァ △メイショウシンタケ ×プレサージュリフト 《ライタープロフィール》 門田 光生(かどた みつお) 競馬専門紙「競馬ニホン」で調教班として20年以上在籍。本社予想などを担当し、編集部チーフも兼任。現在、サンケイスポーツにて園田・姫路競馬を中心に予想・記事を執筆中。 今年もいろんな食べ放題へ行きましたが、値段の高い、安いにかかわらず、元を取るどころか、途中でお腹を壊してリタイアすることが多いこと。年齢以前の問題ですね……。
門田光生