今夏、欧州名門サッカーチームがこぞって来日するぞ!
久保建英選手所属のレアル・ソシエダードが来日
去る5月29日、来日したスペイン1部リーグのレアル・ソシエダードが東京・国立競技場で東京ヴェルディと対戦した。R・ソシエダードには「日本サッカー界の至宝」久保建英が所属しているとあって、当日の国立競技場には4万人を超える観客が集まった。 Z世代は「これまでの日本」を見捨てる 今の日本サッカー界には欧州のトップクラスのチームで活躍する選手が数多くいるが、久保は自分のテクニックを、いつ、どこで、どのように使うかを熟知した非常にクレバーな選手。しかも、まだ23歳という若さであり、今後の成長も楽しみだ。 10歳の時にスペインに渡って強豪FCバルセロナの下部組織で育っただけに、スペイン語もネイティブ並みの久保だが、同チームが移籍規定違反で制裁を受けたため、14歳でいったん帰国。4年後に再びスペインに戻るまで、FC東京や横浜F・マリノスなどでプレーした。 僕が初めて久保を見たのはFC東京ユースでプレーしている15歳の時だったが、当時から常に相手の嫌がるプレーを選択していたので驚いた記憶がある。 たとえば、相手DFの利き足が右なのか、左なのかを見て、ドリブルのコースを変えることができるのだ。 さて、東京Vとの試合は2対0でR・ソシエダードが勝利した。 しかし、R・ソシエダードは5月25日に強豪アトレティコ・マドリードとのリーグ最終戦を終えてから来日。10か月にわたる長いシーズンを終えて疲労が蓄積した状態で、長距離移動を経て中3日で戦ったのだ。コンディションが良いわけはなかった。 一方、東京Vの方も26日のリーグ戦でヴィッセル神戸に勝利してから中2日。4日後にもリーグ戦を控えていたから、R・ソシエダード戦にベストメンバーを起用することはできず、普段は試合に出ていない選手や若手選手が何人もピッチに立った。 ただ、前後半終了間際にR・ソシエダードにゴールを奪われて決定力の違いを見せつけられたものの、東京Vの若手も大健闘。城福浩監督はいつも「選手層を厚くするのが課題」と言っているだけに、同チームにとっては良い経験になったことだろう。