森保ジャパンをアジア最終予選で待ち受ける最悪のシナリオとは…27日の組み合わせ抽選にFIFAランク17位浮上が与える影響
国際サッカー連盟(FIFA)は20日に最新のFIFAランキングを発表し、日本代表は4月の前回より順位をひとつ上げた17位でアジア最上位をキープした。27日に抽選が行われる2026年北中米W杯アジア最終予選は、2次予選を突破した18カ国をまずは今回のランキング順に6つのポットに分けるため、ポット1に入る日本、イラン、韓国の直接対決はなくなった。一方でポット2以下にはカタールやイラク、サウジアラビアなど日本が苦手とする中東勢が9カ国入り、対戦する全5カ国が中東勢となる可能性もある。 【決定的瞬間】カタール戦の延長での劇的決勝ゴール
今後の戦いへ向けて、重要なウエートを占めるFIFAランキングが更新された。 2026年夏に開催される北中米W杯出場をかけて、9月に幕を開けるアジア最終予選の組み合わせは、最新のFIFAランキングをもとに抽選が行われる。具体的には2次予選を突破した18カ国がランキング順に6つのポットに分けられ、それぞれのポットから1カ国ずつがA、B、Cの3グループに振り分けられる。 6月シリーズの国際Aマッチ結果が反映された最新のFIFAランキングで、日本は前回4月のランキングより順位をひとつ上げた17位でアジア勢の最上位をキープ。イランは20位で変わらず、僅差で競っていた韓国とオーストラリアはともに順位をひとつずつ上げて、韓国が22位に、オーストラリアは23位になった。 この結果、ポット1に入るのは日本、イラン、韓国の上位3カ国で確定した。つまり2月のアジアカップ準々決勝で苦杯をなめさせられたイラン、永遠の宿敵・韓国とは別々のグループとなり、来たるアジア最終予選での対戦はなくなった。 代わりにポット2に入るオーストラリア、35位のカタール、55位のイラクのいずれかと同組になる。オーストラリアは5大会連続でW杯に出場中で、カタールはアジアカップで連覇を達成。そのアジアカップのグループステージで、イラクに1-2で敗れた日本は国際Aマッチでの連勝記録を10で止められている。 ポット3以下はどのような顔ぶれになっているのか。 ポット3にはカタールW杯のアジア最終予選で第1次森保ジャパンを破った56位のサウジアラビア、U-23代表が今夏のパリ大会で五輪に初出場するなど、育成年代が急成長を遂げている62位のウズベキスタン、そしてアジアカップで初めて決勝に進出し、後半途中まで開催国カタールと好勝負を繰り広げた68位のヨルダンが入った。 さらにポット4は69位のUAE(アラブ首長国連邦)と76位のオマーン、そして81位のバーレーンと中東勢のくせ者で占められている。歴代の日本代表のW杯予選を振り返ると、ハリルジャパンがUAEに、第1次森保ジャパンがオマーンに、第2次岡田ジャパンがバーレーンにそれぞれ敗れている。