PSG、観客席での政治的スローガン排除を明言
【AFP=時事】6日に行われたサッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2024-25)で観客席に「フリー・パレスチナ(パレスチナを解放せよ)」と書かれた巨大な横断幕が掲げられた問題で、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)は8日、こうしたことは二度と繰り返さないと強調した。 【写真8枚】サッカー試合後に「反ユダヤ的」衝突 イスラエルが救援機派遣 欧州EL PSGが本拠地パルク・デ・プランス(Parc des Princes Stadium)でアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid、スペイン)に敗れたこの一戦では、試合前に問題の巨大バナーが観客席の一帯を覆い隠した。そこには「フリー・パレスチナ」のスローガンとともに、血染めのパレスチナ国旗、アラブ男性が着用する頭巾「カフィーヤ」で目以外を覆い隠して身ぶりをする男性、中東エルサレムのアルアクサ・モスク(Al-Aqsa Mosque)、そしてレバノン国旗をまとった少年の姿が描かれていた。 仏サッカー連盟(FFF)と同国政府を交えたこの日の会合で、カタール資本のPSGは観客席での「政治的メッセージの排除を確約する」と明言。政府の報道官もAFPの取材に対し、「率直かつ建設的な対話によって、PSGがパルク・デ・プランスで次戦から実施することを確約した解決策を見いだせた」と述べた。 問題のバナーは、PSGの過激なサポーター集団「ウルトラス」の「コレクティフ・ウルトラス・パリ(CUP)」が掲げたもので、「ピッチ上は戦いでも世界に平和を」というもう一つのスローガンも示されていた。 PSGは当日の夜、「当クラブは、このようなメッセージが示される計画は把握していなかった」との声明を出していた。【翻訳編集】 AFPBB News