韓国NewJeans契約解除なら違約金680億円超の試算に「肩代わりで新たな契約」狙う企業も
「契約解除後にHYBEが和解を申し入れた場合、対応を変える可能性はあるのか」という記者の質問には、ミンジさんは一切の決定変更を否定する姿勢を示し、その後の質問に対してはうなずいて応じることが多かった。 「HYBEのパン·シヒョク議長に伝えたいことはあるか」という問いに対し、ミンジさんは冷静な表情で「特にありません」と回答した。 このひと言は、HYBEへの信頼がすでに失われていることを象徴しているかのようだった。 会見のなかで、記者たちの注目を集めたのは契約解除に伴う「違約金」の問題である。 ■「名ばかりの役職」に追いやられたミン氏 メンバーのヘリンさんは、「私たちは専属契約を違反したことがない。 むしろ、今回の状況を引き起こした責任はADORとHYBEにある」と主張。「違約金を私たちが支払う理由はまったくない」と断言した。 ことの発端は今年4月。HYBEは、「ミン氏がADORの経営権を奪おうとした」などとして背任などの疑いで刑事告発すると発表した。両社の対立が続くなか、HYBEは8月27日、ミン氏をADOR代表から解任するという決定を下し、これがニュージーンズメンバーや世論の強い反発を招いていた。 決定の背景には複雑な内情があると推測されるが、ADORやHYBEから具体的な説明は一切なかった。 それを受け、ミン氏は代表復帰案を提出するが、10月30日、ADORの理事会でミン氏の復帰案が否決されたことにより、事態はさらに悪化していく。ミン氏は理事という形でADORに籍を残したものの、以前のような実質的な権限は失われ、事実上の排除と見なされた。かつてニュージーンズをデビューさせ、成功に導いた中心人物が、完全に「名ばかりの役職」に追いやられたのだ。 この状況に反発したのがニュージーンズのメンバーたちだった。 「ミン・ヒジンが代表に復帰しなければ、自分たちも辞める」として、11月14日にニュージーンズのメンバーがADORに対し、「ミン代表の復帰を含む是正要求を14日以内に履行しない場合、専属契約を解除する」と通告した。