上戸彩「私はけっこう厳しい親だと思う」…映画『アンパンマン』で驚いた“時代の変化”
私はけっこう厳しい親だと思う
これまでの『アンパンマン』では、ヒーローとして助けにやってくるのは常にアンパンマン。しかし本作では、いつもいたずらしてばかりのばいきんまんが愛と勇気の戦士に……!? どんなことでも、一方だけが良い人というわけではなく、それぞれに正義があるはず。昨今はそんなふうに価値観が変化してきている印象があるが、上戸さんは子育てにおいてもその変化を感じているよう。と同時に、そこに対応する難しさも感じているという。 「今って親と子の関係性、距離感も大きく変わってきていますよね。“友達親子”という言葉が生まれて、反抗期がない子が増えていたり、男の子が大きくなっても母親と手をつないで買い物へ行ったり。それは良い面もあると思うけど、そうやって仲良くなっている分だけ、子を叱る親も減っている気がして。 子どもの教育においても、最近は何でも否定しない、というふうになってきている印象がありますが、私は叱るところ、褒めて伸ばすところを見極めるのも親の仕事だと思っていて。そこの線引きは間違えないようにしたいな、と思いながら子どもたちとは接しています」 「だから私はけっこう厳しい親だと思う」と語る上戸さん。そうは言ってもどのくらい厳しいのか伺ってみると……。 「しっかり伝わらないと意味がないと思っているので、子どもがしっかり理解するまでとことん叱ることもあります。少し前に二番目の子どもが、どこで覚えてきたのか、お姉ちゃんに対してかかなり悪い言葉を使ったことがあったんです。子どものことだし意味も分かっていないんだから、まあいいじゃない、と言われるかもしれませんが、私はめちゃくちゃ怒りました。『お姉ちゃんに謝りなさい! 』って。全然目を見ないから『ちゃんと目を見て! 』とも言いました。挨拶とか常識、コミュニケーションの大切さを学んでほしいんです。 そのときはお姉ちゃんにも付き合ってもらって、下の子がきちんと謝るまでその場にいてもらったんですよ。お姉ちゃんは『もういいよ~』って言ってたんですけど(笑)。でも子どもって、悪気なくいろんな言葉を覚えてきて使うじゃないですか。それが笑えるくらいのものならいいんですけど、人を傷つけるものだったら絶対ダメ。叱るのはこっちも大変ですけど、そこは曖昧にスルーしちゃいけないと思うんですよね」