オーダーキッチンの収納、完璧すぎる…!プロが教える時短のための収納ポイント4
多種多様なアイテムを整然と収めつつ、高い作業性が求められるキッチン収納。これまでシステムキッチン、カスタムキッチンいずれも、メーカー側はさまざまな機能や収納システムを追求してきました。キッチンの空間や役割が拡張してきた今、キッチン収納の最前線とは? これまで1700ものオーダーキッチンを手掛けてきたマードレ(Madre)の山根ひとみさんに、キッチン収納のトレンドと最新の事例を紹介していただきました。 【写真集】オーダーキッチンのプロに聞く!時短調理を叶える完璧すぎる収納レイアウト
適材適所の収納が時短調理を叶える
「1700もオーダーキッチンをつくっていると、たいていの要望は経験しています。そのうえで今、キッチンに対する要望として優先度が高いのが“時短”です。キッチンに書斎やダイニングなどの機能も求められサイズが大きくなり、動線が長くなるなかで時短を叶えるため、より綿密な収納計画をしています」と山根さん。 「近年は男性が料理をする家も多く、シンクや熱源を複数設けたり、道具に凝る男性ならではの要望もあるので、収納にも本格仕様の機能やグレードが必要です。こういったニーズに応えつつ時短を叶えるために今後は“よりパーソナライズされた収納“が求められていくと思います」 実際に彼女が手掛けた最新のキッチン事例では、パーソナライズ化された収納レイアウトが料理の時短を見事に叶えています。早速見ていきましょう。
料理スタイルのお悩みはオーダーで解決
Nさん夫妻は共に大の料理好きで、ゲストを招くことも多く30年もの料理キャリアがあるそう。「夫は調理機器にも収納にもこだわりがあって完璧主義。男性の料理は道具も多いですし、家づくりを始めるときは建物本体とは別にキッチンの予算を組んで自分たち仕様にオーダーすることが条件でした」と奥さま。 長い料理のキャリアで培われたそれぞれの料理スタイルや手順にはこだわりがあります。キッチンに必要な要素、機能、収納計画が複雑になると考えた奥さまは、山根ひとみさんの手掛けた過去のキッチン事例を見て、すぐにコンタクトをとりました。新しいキッチンをつくるにあたってNさん夫妻なりのプランはありましたが、経験値の高いプロの意見を聞きたかったからです。