「俺が最後のTVスターになってやる」--チョコプラ松尾&シソンヌじろう、「金ナシ」同居生活からの逆襲
じろう:その時、庄平ピンだった? あいつ、いろんなヤツと組んでたもんな。 松尾:最初は「金歯銀歯」ってコンビ。その後、「スリーポイント」っていうトリオ。どっちもめちゃくちゃつまんなかった。在学中の長田さん、ネタぜんぜん面白くなかったよね。なんで長田さんがいいと思ったの? じろう:ぜんぜん覚えてない。授業で2人が即興コントやってるのを見て、「組めばいいのに」って思ったんじゃないかな。 松尾:たぶん、シソンヌがいなかったら組んでなかった。当時、俺の唯一の友だちだった肥後(元相方)が長田さんと組みたがってたから。それって友だちが好きな女の子と付き合うようなもんじゃん? だから、本当に申し訳ないと思いながら組んだんだよね。
金持ってない時の記憶ほど楽しいし、覚えてる
2011年、芸歴6年目で売れない日々が続くなか、2人は東京・幡ケ谷にある家賃16万円の一軒家で同居を始める。ジャングルポケット・太田博久と近藤裕希(パンサー・向井慧の幼なじみで元相方。現在は引退)を加えた4人でのルームシェア。共同生活は楽しかったが、しのぎを削るお笑いの世界。盟友であり、ライバルだからこその苦悩もあった。
じろう:シソンヌってNSC内では優等生だったじゃん。ただ、卒業してヨシモト∞ホールのオーディション行くと、「27歳はちょっとねぇ」みたいに言われてさ。オリエンタルラジオさんがMCやってたから、後輩で年上だとさばきづらいだろうしね。吉本まわりのオーディションでも、だいたい年齢のこと言われて落とされたよ。あの時はしんどかった。 松尾:それ知らなかったな。じろうくん、お父さんからけっこう仕送りもらってたよね。隠語で「お父さんチャンス!」とか言ってた気がする。 じろう:あったかも(笑)。親にうそついて金もらって、パチンコに使ったり一緒に飯食ったりしてた。 松尾:同期の間で、「パチンコで勝ったらしい」とか「給料よかったらしい」みたいな情報がすぐ回るから、しょっちゅう貸し借りしてたじゃん。じろうくんがお金持ってる時におごってくれたのもめちゃくちゃ覚えてる。 じろう:みんなで大きい財布を持ってる感じだったね。やっぱ金持ってない時の記憶ほど楽しいし、覚えてる。給料日に所持金60円とかになってたからね、パチンコで全部使っちゃって。