「俺が最後のTVスターになってやる」--チョコプラ松尾&シソンヌじろう、「金ナシ」同居生活からの逆襲
こんなみすぼらしいヤツが優勝できた
2013年、ルームシェアを解消して松尾が新居へ移ろうとした矢先にレギュラー番組『パワー☆プリン』が終了。チョコプラは再出発を余儀なくされ、ネタ作りとライブに明け暮れた。シソンヌも演出にこだわった「シソンヌライブ」をスタートさせ、役者として演劇の舞台に立つなど活動の幅を広げていく。 こうした努力が実り、「キングオブコント2014」ではシソンヌが優勝、チョコプラが準優勝を果たす。
松尾:チョコンヌライブっていうのをずっと一緒にやってきて、まずは「2組とも決勝に行けた!」となった瞬間がたまらなかったね。 じろう:決勝進出10組が発表された時、3、4組目にチョコプラが呼ばれて。僕らは9組目まで呼ばれなかったから、長谷川さんと「今年もダメだったな」って話してたの。そしたら、最後に呼ばれた。チョコプラが待つステージに上がっていく時の画は鮮明に覚えてる。 松尾:で、2014年のキングオブコント決勝当日。あれ、伝説の日だよ。 じろう:いろんなものが詰まってたからな、あの一日に。 松尾:俺らはファイナルステージのトップバッターで、3組続けて勝って最後にぶつかったのがシソンヌ。チョコンヌの2組が残って、ゆにばーすの川瀬名人は「オリンピックで羽生くん見た以上に震えた」って言ってたもん。シソンヌの1 発目のボケ、何だっけ? じろう:「よさそうな人」。このツカミがドーンってウケた。その瞬間、ネタやりながら「優勝した!」って思ったもん。 松尾:俺も「負けた」って思った。そっから残り3分半くらい「どうしたらエンディングで俺がいい人に映るか」って考えてたからね(笑)。結果発表の前にCMが入って、松本(人志)さん、チョコプラ、シソンヌ、浜田(雅功)さんが並んだんだよね。 じろう:CM中に(松尾が)モニター見ながら、「じろうくん見てよ。ダウンタウンさんに俺たち挟まれてるよ」って言ってきたね。 松尾:そういうのも含めて、あの日は伝説だった。結果はシソンヌが優勝。帰りも一緒だったよね。打ち上げが全部終わったのが深夜2時過ぎぐらいで、そっから「ちょっと2人で行こうか?」って。