Stray Kidsが5万5千人のファンと東京ドームで熱唱 「会場が大きくなっても変わることなく、皆さんに届くように歌い続けます」
バンチャンが「東京ドームといえばジャイアンツです。新曲がありましたよね?」と振ると、フィリックスがライブ前日に発売されたばかりのJAPAN 2nd Album「GIANT」のラップを口ずさみ始めた。リノが先ほど「GIANT」を初披露したことを告げるとバンチャンが「巨人のように成長していくStray Kidsの姿が込められているパフォーマンス」と説明。ハンが「もし僕たちが巨人だったら」というテーマで話し始め、メンバー一人ひとりを指さしながら「3メートル」や「2メートル」といった巨人を想定した身長を言っていき、最後にチャンビンを指さして「1メートル」と言って綺麗にオチを付けた。バンチャンはチャンビンを慰めるかのように笑顔で腕を組み、花道に連れていった。 こういった即興コントのようなやりとりを楽しみにしているファンも多いだろう。ちなみにこのやりとりは日本語で行われており、見る度に日本語が上達しているところからは、努力家であり、ファンを大切にする姿勢が伝わってくる。 ■「God's Menu」の破壊力 ライブ後半も迫力あるパフォーマンスが怒濤のように展開された。 イントロでステージから火柱が上がり、バンドの演奏が一層ヘヴィーになった「God's Menu」ではひときわ大きな歓声が上がった。この曲を収録するアルバム「GO LIVE」のリード曲は当初別の曲に決まっていたが、メンバー全員が強い手応えを感じていた「God's Menu」をリード曲にしたいと総合プロデューサーのJ.Y.Parkに直訴したことでリード曲が「God's Menu」に変更された。「God's Menu」のミュージックビデオはYouTubeでグループ初の1億回再生を記録し、Stray Kidsの名を広く知らしめることとなった。 本誌2023年2月27日増大号のインタビューでチャンビンが「『God's Menu』のヒット以降、Stray Kidsを新たなジャンルにするべく、より独自性にこだわるようになった」と語っているように、音楽への情熱を吹かすエンジンとなったエポックメイキングな楽曲だ。この日の「God's Menu」は曲中にヒョンジンが咆哮し、一層破壊力が増大していた。