10歳の少女が恐竜の足跡5つを発見!『とってもクールで、ドキドキしました』と語る。母親と海岸を散歩中に見つけた、草食恐竜カメロティアの足跡(英国)
ビーチを散歩していた10歳の少女が、先史時代の恐竜の足跡5つを発見した。「カメロティア」という、まだよく知られていない三畳紀後期の草食恐竜のものだと見られている。実際に恐竜の歩いた跡である可能性が高いという。 ▶10歳の少女が2億年以上前の恐竜の足跡5つを発見!
10歳の少女ティーガンは母親のクレアと一緒に、夏休みをイギリス・ウェールズのビーチで過ごしていた。きれいな貝殻を探して砂浜を歩いていた少女の目に飛び込んできたものは、もっと素敵で、もっと大きな何かだった。 その日、母娘は南ウェールズの海辺の観光地、ヴェール・オブ・グラモーガンを訪れていた。先史時代の化石が見つかる場所として、ちょっとした人気スポットになっているエリアだ。しかし、そこでティーガンが大きな恐竜の足跡を5つも発見することになるとは、いったい誰が予想しただろうか。 「とってもクールで、ドキドキでした」とティーガンはBBCの取材で語っている。 「何か落ちていないかなって、ただそれだけでした。特別なことを期待してたわけじゃありません。そしたら恐竜の足跡みたいな大きな穴がいくつかあって、ママがそれを写真に撮って博物館にメールしたんです。なんと、首の長い恐竜のものだったの」 クレアが写真を送った先は、古生物学の学芸員シンディ・ハウエルズが勤務するウェールズ国立博物館だ。「とても大きな足跡でした」と、ハウエルズはBBCのシリーズ番組「Our Lives」のシーズン8エピソード2『ディノハンターズ(恐竜ハンター)』で、その時の驚きを語っている。「竜脚類と呼ばれる恐竜のものだと直感しました」とはハウエルズの声。
この足跡の主は三畳紀の後期に生息していた「カメロティア」ではないか、というのがハウエルズの見立てだ。大きな胴体に長い首と尾、小さな頭部というのがカメロティアの特徴だ。高さにして10フィート(約3メートル)ほど、全長およそ16フィート(5メートル弱)という大きさで、4本脚で歩行するが、時には2本の後ろ脚で立って移動することもあったと考えられている。 「重大な発見といえるでしょう。恐竜を見つけたという報告を受けるのは、いつでも素晴らしい喜びです」とハウエルズは言う。 少女ティーガンと母クレアにとって、忘れられない夏休みになった。「何億年という大昔に巨大な恐竜が歩き回っていた砂浜を、自分たちも歩いているというのは、とても不思議な感覚です」とクレアは言う。「恐竜の発見なんて、一生かけてもできるかどうか分かりませんよね。それが10歳のティーガンに起きたんです。素晴らしい宝物になりました」