新潟産大附の田中 拓朗が勝利のガッツポーズ（撮影：柳瀨心祐）

2024年の第106回全国高校野球選手権大会（阪神甲子園球場）3日目は9日、1回戦3試合が行われた。 【トーナメント表】甲子園　3日目までの結果一覧 第1試合は、春夏通じて甲子園初出場の新潟産大附（新潟）が、優勝候補にも挙がる花咲徳栄（埼玉）を2対1で下して、記念すべき初陣を甲子園初勝利で飾った。2回に1点を先制されたが、6回に同点とすると、7回に、4番の多田 大樹内野手（3年）が勝ち越しの左前適時打。大会屈指の右腕、花咲徳栄の上原 堆我投手（3年）を攻略してみせた。 第2試合は、西日本短大附（福岡）が、注目右腕・吉田 大輝投手（2年）を擁する金足農（秋田）を6対4で下して、2010年以来、14年ぶりとなる初戦突破を決めた。1回に1点を先制すると、5回には4点を奪って主導権を握った。9回に猛反撃を受けたが、先発の村上 太一投手（3年）が逆転を許さず完投で勝利に導いた。 第3試合は、菰野（三重）が、6対2で南陽工（山口）に勝利し、春夏通じて初の甲子園勝利を手にした。初回に内野ゴロの間に1点を先制すると、3回には4番に抜擢された背番号15の野田 親之介内野手（2年）が中前へ適時打。その後も追加点を重ねた。先発の栄田 人逢投手（2年）は2失点の完投勝利。しぶとい打撃をしかけてくる南陽工打線を振り切った。この日のスタメン全員が2年生という「2年生軍団」が、チームの歴史を塗り替えた。 大会4日目の10日は、「2部制」ではなく、従来通りに午前8時から1回戦4試合が行われる。