宣言全面解除 安倍首相が会見(全文1)全国的に基準クリアしたと判断
特許権プール創設をG7サミットで提案したい
私たちは自国のことのみに専念していてはならない。内向きな発想では、この世界的課題を根本的に解決することはできないと考えています。しかし感染が拡大している国では、そうした余裕はありません。これまで世界の政治・経済をリードしてきた国々の多くは今、国内の対応で手いっぱいになっている、そうした現実があります。そこに隙が生まれるような事態は決してあってはならない。こうしたときだからこそ私たちは、自由民主主義、基本的人権、法の支配といった普遍的な価値をしっかりと堅持していく。そして、こうした価値を共有する国々と手を携え、自由かつ開かれた形で世界の感染症対策をリードしていかなければならないと考えます。 このウイルスに対する治療薬やワクチンを、透明性の高い国際的な枠組みの下で途上国も使えるようにしていく特許権プールの創設を、来月予定されているG7サミットで提案したいと考えています。医療防護服については、ここ数カ月、国内の増産に取り組んできました。特定の国に依存するのではなく、グローバルな世界で強靱なサプライチェーンを築き上げていくことも極めて重要な課題です。わが国のこれまでの経験も生かしながら、世界の感染症対策、コロナの時代の国際秩序をつくり上げていく上で強いリーダーシップを発揮していく。それが国際社会における日本の責任であると考えます。 緊急事態が解除されたあとの次なるステージにおいても、国民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。私からは以上であります。 司会:これから、皆さまから質問をいただきます。質問には安倍総理と尾身会長に対応いただきますので、総理、会長におかれては、所定の位置にご移動を願います。質問の内容によりましては尾身会長から説明をいただくこともございますので、ご了解をお願いしたいと思います。質問を希望される方、その意思表示は発声ではなく、声ではなく挙手でお願いいたします。私が指名をいたしますので、指名を受けた方はお近くのスタンドマイクにお進みいただいて、所属とお名前を明らかにされた上で質問をお願いいたします。それでは初めに幹事社からの質問といたします。どうぞ。 【書き起こし】宣言全面解除 安倍首相が会見 全文2に続く