母の葬儀で久しぶりの再会!最悪だった義母との関係性はどうなる?【中学生ママ(40歳・子連れ再婚)のぶっちゃけ365日】
喪主を務める父親の偉そうな態度にブチギレ!
バツイチ子持ちのアラフォー・あおいあんさんの実録再婚ストーリー! Season1『シングルマザーの恋愛』、Season2『39歳、子連れ再婚の365日』に続き、Season3となる『中学生ママ(40歳、子連れ再婚)のぶっちゃけ365日』が新たにスタートです。今回は第2回をお届け。 最新話はWEB Domaniで毎週月曜日19時更新! これまでのお話は記事下のリンクからご覧いただけます。 ------------ 【登場人物】 あん(私)…シングルマザー8年目にして5歳年下の男性と結婚。夫の会社の経理担当。40歳。 蓮…6年生から中受を始め、第3志望の共学校へ入学。12歳。 臣斗くん…あんの会社の後輩・海斗くんの大学の同級生で再婚相手。35歳。 結衣…蓮の彼女。4年生からS塾に通い中受するも蓮とは別の女子校へ入学。 お母様…臣斗の母。英語教師で蓮の中学受験を強力プッシュ。 ------------ こんにちは。シングルマザー歴8年目にして子連れ再婚をしたあおいあんです。 母が亡くなり2週間が経ちました。母の意向で葬儀は家族葬となり、父と夫・臣斗くん、息子の蓮と母の姉、臣斗くんのご両親だけで小さいけれど温かい雰囲気で母を見送れました。 臣斗くんのお母様とは中受が終わった際に、蓮を英語の塾へ入れるかどうかでバトルを繰り広げ、それ以来となりましたが母の葬儀ということもあり、普通に会話もし、なんなら仲直りもできた気がしました。 私:今日は母のためにありがとうございます お母様:あんさんも大変だったでしょ?最後は毎日お弁当作って病院へ持って行ってたんでしょ? 私:はい。でもそんなに食べられるわけではなかったので、幼稚園生くらいの小さなお弁当で… 話している内に病室での母の姿を思い出してしまい言葉に詰まると お母様:何かあったらいつでも電話してらっしゃい。中学生とはいえ、まだまだ完全には手放せない子どもを抱えて、お父様の面倒も見ていくのは大変なことよ 優しい言葉をかけられて我慢していた涙がツーっと流れ落ちた。 お母様:無理はしないで、手を抜けるところは手を抜くのよ。あんさんが倒れたら生活がストップしちゃうからね 私:ありがとうございます。お母様にそう言われて、ちょっと肩の荷が降りました 中受でのバトルや、受験が終わっても英語塾で言い合いをしていたことが嘘のように穏やかな時間が流れた。これで今までの言い争いは水に流れたかな。精進落としも終わり、父と蓮、臣斗くんと実家に帰ると 父:臣斗くん、一杯やらないか? 精進落とし中、母の姉(私にとって伯母さん)や臣斗くんのお父様と、気を遣っていたいた父は家に帰ってきて飲み直したいようだった。 臣斗:はい。じゃあお酒とおつまみ買ってきます 父:ビールも焼酎も家にあるし、つまみはあんが作るから大丈夫だろ そう言うと着ていたジャケットとネクタイをバサっとソファーに置いた。臣斗くんは心配そうに「大丈夫?」と目配せをしてくれたが、私はため息で返した。着替えてつまみを作り始めると 父:母さんがよく作ってた砂肝のつまみも 私:そんなの急に言われても作れません。あるもので我慢してください きゅうりのたたきとポテサラ、昨日の残りのきんぴらというTHE昭和なつまみを出すと 父:昨日の残りじゃないか。他にないのか? 今ご飯を食べて帰ってきたのに、これ以上何を食べたいと言うんだろうか。うちは居酒屋じゃないし、作ってもらって文句を言うなら食べなくていいし、残り物が嫌ならその日のうちに全部食べてくれ! 臣斗:僕はこれで十分です。お父さんが他に食べたいものあればやっぱり買ってきますよ 私の顔色を伺いつつ臣斗くんが言うと 父:買いに行ってもらうほどじゃないから、大丈夫だよ臣斗くん 母にもそうだった。父は大切なはずの家族に労いの言葉をかけることなく、いつも他人の目ばかり気にして、気を遣うええカッコしいだ。その後、2時間くらい臣斗くんと飲んで喋っていた。その間にも私は夕飯の買い出しや、蓮の英語塾の宿題を見たりとやることが山盛りだった。 臣斗くん:お父さん、そろそろ夕飯の時間になるし、仕事もあるんで帰りますね。今日は一緒に飲めて嬉しかったです。お父さんも無理せずしっかり休んでくださいね 父:夕飯も食べていけばいいじゃないか。帰ってもコンビニ飯なんだろう。まったく、あんがほったらかしにするから 父はもう酔いも回って、声も大きくなり、絡みにくるただのウザい爺さんでしかなかった。 私:仕事があるって言ったでしょ!飲み過ぎなんだよ。蓮、臣斗くん玄関まで連れて行って 蓮が臣斗くんを引っ張り玄関まで行くと 臣斗:入学式は一緒に行こうな。おばあちゃん亡くなって悲しいと思うけど、当日は立派な中学生の姿を見せてあげよう 蓮は「うん」と力強く頷いた。 私:ごめんね、パパウザすぎて。仕事頑張って! 臣斗くんを送り出し、リビングへ戻ると父はテーブルに突っ伏して寝ていた。 私:いい加減にしてよ! 寝ている父を叩き起こし、部屋のベッドに寝かせた。スーツのズボンを履いたままだけど、もういいやとドアをパタンと閉めた。臣斗くんは大人だからまだしも、蓮の前でだらしないい姿を見せるのはやめて欲しい。イライラするなぁとリビングに戻ると… 蓮:おじいちゃんどうしていいか分からないんだよ。おばあちゃん亡くなってから泣いているところ一度も見てないじゃん 確かに、亡くなった当日も病室で泣くこともなく、もうその姿形がなくなってしまう火葬場でのお別れの際も涙を流すことはなかった。自分の父親ながら「この人薄情だな」とちょっと引いたのを思い出した。 蓮:我慢してるのかなぁ、泣くの。なんか可哀想だね 母が亡くなった病室で看護師さんが「亡くなった後も大変だから…」と言ってた通り、葬儀の手配や精進落としの準備、仏壇の購入…そこに蓮の卒業式や入学式の準備、通常運転の家事や仕事など目まぐるしい毎日に父のことなんて構ってられなかった。蓮の言う通り、泣くのを我慢しているのかもしれない。本当は寂しいけど、その気持ちを認めたくないのかもしれない。もしくはまだ四十九日もあるし、気が張っているのかもしれない。どちらにせよしばらくはおおらかな目で見て、少しは優しい言葉をかけてあげないといけないのかも!? (次回に続く)