オフィス家具大手イトーキ、「公取委の調査受けている」-株価は下落
(ブルームバーグ): 配送会社に時間外労働の料金を支払わなかったのは独禁法違反に当たる恐れがあるとして、公正取引委員会がオフィス家具大手のイトーキに警告を出す方針を固めたとの一部報道を受け、同社は19日、調査を受けていることは事実とするコメントを発表した。
イトーキは調査に全面的かつ真摯(しんし)に対応しており、今後、開示すべき事項が判明した場合には速やかに公表するとしている。イトーキ株は同日午前の取引で一時前日比6.8%安と8月5日以来の日中下落率となった。
同社はオフィス用家具の配送などを数十社の運送業者に委託していたが、運転手が契約上の時間を超えて働いても、定めていた料金以外を支払っていなかったと共同通信が同日、関係者への取材を基に報じた。公取委は「不当な経済上の利益の提供要請」に当たるとみているという。
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Junko Hayashi