午前の日経平均は日経平均は反落、クリスマス休暇意識され見送り商状に
Fumiya Mizuno [東京 24日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比105円99銭安の3万9055円35銭と反落した。前日の好地合いを引き継いで買い優勢で始まったものの、クリスマス休暇が意識され徐々に見送り商状となった。一時84円41銭高の3万9245円75銭に上昇したが、その後は165円58銭安の3万8995円76銭に下落する場面もあった。前日に続いて商いも細っている。 前日の米国株式市場が堅調だった流れを受けて日経平均は続伸歩調で始まったものの、休暇入りで海外勢の動きが鈍い上、年末年始を控えて国内機関投資家も慎重な姿勢となっており、徐々に見送りムードが強まりマイナスに転じた。 その後は、前日比100円を超すマイナス水準で一進一退の展開。「大幅自社株買いを発表したホンダに刺激を受けて自動車株、自動車部品株が買われているものの、全体的には物色意欲が乏しい」(国内証券ストラテジスト)との声が出ていた。 野村証券・ストラテジストの澤田麻希氏は「投資家の恐怖心理を示すVIX指数も落ち着いており、マインドは改善している。ただ、クリスマス休暇、年末年始を控え、目先は閑散相場となるのではないか」とコメントしていた。 TOPIXは0.01%安の2726.60ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆7114億0900万円だった。 東証33業種では、値上がりは電気・ガスや輸送用機器、海運など15業種、値下がりは非鉄金属やサービス、情報・通信など18業種だった。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが726銘柄(44%)、値下がりは852銘柄(51%)、変わらずは65銘柄(3%)だった。 個別では、ソフトバンクグループがさえず、アドバンテストなど半導体関連株の一角も軟調、三菱重工業も値を消した。半面、ホンダが大幅高となったほか、キヤノンが年初来高値を更新した。