【要注意】羽田に行くはずが品川へ!? 武蔵小杉と京急蒲田…首都圏2大“迷宮駅”の絶望トラップ
同じホームにさまざまな方面へと向かう電車が発着。確認しないで乗り込むと大変なことに……。そんな迷宮のような駅が首都圏には複数存在する。今回は、その中から武蔵小杉駅と京急蒲田駅を紹介しよう。 【元住吉検車区にて】東急の武蔵小杉駅に乗り入れる7社局の電車がそろい踏み
◆【武蔵小杉駅】東京、品川、横浜、川崎、渋谷、新宿……どこへでも行けるのが仇(あだ)?
JR武蔵小杉駅(神奈川県川崎市中原区)は南武線および横須賀線の乗換駅だ。 と、簡単に言ってしまうけれど、この乗り換えが一筋縄ではいかない。2つの路線が交差しているところにホームがあれば問題はないのだけれど、かつて横須賀線には駅がなかった。2010年になってようやく停車駅となったのだが、さまざまな理由から南武線ホームと横須賀線ホームはかなり離れている。 現状、3つほど長いエスカレータを経由する。その距離、南武線ホームの中ほどから約400m! 元気な人が速歩きしても6~7分。横須賀線のホームは15両編成の電車が停車するので長く、グリーン車や特急の指定席の位置が決まっていると、10分は見ておいた方がいいかもしれない。「成田エクスプレス」「踊り子」「サフィール踊り子」といった特急列車を利用する場合は、たっぷり乗り換え時間を確保しておかないと乗り遅れることもあり得る。 さらに横須賀線のホームには多方面への電車が発着しているので要注意だ。 3番線は横浜方面。横須賀線は、横浜、大船を経由して鎌倉、逗子、横須賀、久里浜方面へ向かう。湘南新宿ラインは横浜、大船を経由するが、大船で二手に分かれる。逗子行きは横須賀線に直通して鎌倉、逗子に至るけれど、東海道線方面の国府津、小田原行きは大船から別ルートとなるので注意を要する。どちらも車体の色は同じ緑とオレンジのストライプなので、行先をしっかり確認し、乗り間違えないよう気を付けたい。 さらに、相鉄線直通電車もある。こちらはヨコハマネイビーブルーの車体あるいは埼京線の車両が使われている。武蔵小杉を発車するとまったく異なる線路を走り、次の停車駅は羽沢横浜国大駅なので要注意だ。 4番線は都心方面。横須賀線の電車は次の西大井駅から分かれて品川、新橋、東京駅へと向かう。湘南新宿ラインは西大井を出ると横須賀線とは分かれ、大崎、恵比寿、渋谷、新宿と停車していく。西大井駅に停車しない快速電車もあるので留意したい。