多くの企業で進んでいる「出社回帰」の動きには、どのような背景があるの? 「出社回帰」を望んでいる会社員はどのくらいいる?
出社を希望する従業員の割合とその理由
出社回帰の流れを反映して、多くの調査では、完全なリモートワークよりもオフィス勤務を好む従業員が一定数いることが示されています。 株式会社LASSICが運営する、テレワーク・リモートワーク総合研究所が行った2023年の調査によると、ハイブリッド勤務を含め、出社を望む人の割合は50%以上に達しているケースもあります。その理由として挙げられるのが、同僚との交流のしやすさや、家庭環境では集中できないという声です。 また、リモートワークではキャリア形成や評価面での不安を感じる人も多く、上司や同僚との直接的なやり取りが多く求められているようです。一方、若手社員を中心にオフィスでのトレーニングや人脈形成を重要視する声も増えています。これらのニーズが出社希望者の割合に影響を与えています。
出社手当やランチ手当などの導入が進んでいる
コロナ禍で急速に広がり定着したリモートワークで在宅勤務手当が推進されたように、出社回帰の推進のために、多くの企業では「出社手当」や「ランチ手当」などの新しい福利厚生の導入が注目されているようです。 社員がオフィスに出社するインセンティブや仕事環境をより快適にするための取り組みとして導入されており、リモートワークでは不要だったランチ代や通勤にかかる体力的負担を考慮していると考えられます。 出社手当は、1日あたり1000円~5000円が相場とされているようです。1日4時間以上、週2回以上出社などのように企業ごとに条件が異なります。
まとめ
近年、新型コロナウイルスの影響でリモートワークが急速に普及しましたが、2023年以降、出社回帰の流れが顕著になっています。この背景には、企業や従業員の間で対面でのコミュニケーションの重要性が再認識されている点が挙げられます。また、出社回帰には、経済的な側面も大きく関係しているようです。 なお、今回紹介した調査結果では、ハイブリッド勤務を含め、出社を望む人の割合は50%以上という結果であることが分かりました。その理由として挙げられるのが、同僚との交流のしやすさや、家庭環境では集中できないという声です。 また、リモートワークではキャリア形成や評価面での不安を感じる人も多く、上司や同僚との直接的なやり取りが多く求められているようです。一方、若手社員を中心にオフィスでのトレーニングや人脈形成を重要視する声も増えています。これらのニーズが出社希望者の割合に影響を与えていると考えられます。 出典 株式会社LASSIC 『オフィス出社回帰に対する従業員の声』についての市場調査(PR TIMES) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部