テーブルに「ちょい置き」をしすぎて、気がつけばモノ置き場に。断捨離・やましたひでこ流、床やテーブルをキレイに保つ考え方
年末は忙しくてできなかった大掃除をしなければ…と考えている方もいるのではないでしょうか。しかし「忙しくてできない」「どこから手をつけたらいいかわからない」など、お掃除の悩みはさまざま。そんななか「断捨離は一度したら終わりでなく、日々のお手入れです」と語るのは、「断捨離」の第一人者であるやましたひでこさんです。そこで今回は、やましたさんの著書『引き出し1つから始める 1日1か所 断捨離』から、簡単に実践できる断捨離を一部ご紹介します。 【写真】広々としたリビングは、模様替えのたびに生まれ変わる。ダイニングテーブル、食器棚、ベンチはオーダーメイド品 * * * * * * * ◆床にモノがあるほど人生の足かせになる 床は、家にある一番大きな水平面です。そして、私たちは水平面に何かを置く癖があります。床にせよ、テーブルにせよ、カウンターにせよ、どの水平面もモノの置き場ではありません。 それぞれの水平面にはそれぞれの「お役目」があります。床はくつろぐ場所であり歩く場所。家具が置かれる場所でもあります。テーブルは食卓であり書斎であり団らんの場としてのお役目があります。 そのお役目を認識せず、ただモノ置き場に使うことは、場のお役目も、モノのお役目も生かしていないということ。 その意識は、じつは自分自身の役割を生かしていないことと相似象ですね。
◆「お役目」を無視することの弊害 モノと空間のお役目を無視することの弊害についてお話ししましょう。 天井裏収納など上にモノをため込んでおくのは「重石(おもし)」となります。平行移動の廊下や階段にモノを置きっぱなしにしていると「障害」になります。そして、床にモノを置くことは「足かせ」です。 つまり、大切な水平面にやたらモノを置いてしまうと、人生の重石になり障害になり足かせになるということ。 さあ、今すぐ水平面からモノを取り除きましょう!
◆ダイニングテーブル――食事が終わったら「ゼロ」に戻す 食事をするダイニングテーブルの上に、書類が山積みになっている家があります。あるいは調味料セットが幅を利かせ、テーブルの端で小さくなって食事しているお宅も。 「床」のページでもお話したとおり、テーブルにはテーブルの「お役目」があります。テーブルに収納やモノ置き場というお役目はありません。 テーブルは、食事をし、勉強をし、ミーティングをしたり人が集ったりとフレキシブルに使える場所。そのお役目を果たしているときは、めいっぱいモノを広げ、のびのびと使います。そして、お役目が終わったら、ゼロベースに戻す。すると次のお役目へとスムーズに移れるのです。 水平面には力がある――。これは私の確信です。水平面をキレイにすると、部屋全体がキレイに映(うつ)る。そして心までスッキリしてきます。床という水平面にも力がありますが、テーブルは大きくて高さがあるため、圧倒的な力があります。それゆえ、「ちょい置き」をしてしまいがちな場所。このテーブルの置き癖を直しましょう。 思考習慣の上に生活習慣があります。そして生活習慣の結果がテーブルの上に現れます。テーブルを変えることで生活習慣が変わり、思考習慣も変わっていくのです。 みな、悪い癖があると、思考習慣から変えようとするのですが、それはムリ。行動から変えていく。見えるところから見えないところへ逆回転させるのです。
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