【日本ハム】水野達稀が大トリで契約更改 950万円から「3倍」の大幅アップも会見は異例の“謝罪”スタート
日本ハム・水野達稀内野手(24)が10日、北海道・北広島市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季年俸950万円(推定)から「3倍」の大幅アップ提示を受けてサインした。 エスコンでの会見は、異例の謝罪から始まった。冒頭、契約更改についての質問が飛ぶと「その前に、少しいいですか」と制した。「12月5日の函館でのトークショーを楽しみにされていたファンの皆さん、本当に申し訳ありませんでした。(発熱による)体調不良で不参加となり、本当に申し訳なかったです。また、急な変更にもかかわらず快く引き受けてくれた今川さん(当日に札幌から急きょ空路で函館入り)にも本当に感謝しています。ありがとうございました。すみません、この場をお借りして」と頭を下げた。 その後は、笑顔が戻った。香川・丸亀城西高からJR四国を経て、今季がプロ3年目。入団から2年で通算52試合の出場にとどまっていた若武者は、開幕前に新庄監督から「レギュラー手形」を渡されて飛躍した。正遊撃手としてキャリアハイの105試合に出場し、プロ初アーチを含む7本塁打、打率2割2分ながら37打点をマーク。ベンチプレスMAX140キロを誇るパンチ力に、俊足も兼ね備え、三塁打も8本記録した。6月下旬に右足を故障した影響で、ファン投票で初選出されていたオールスターゲームは出場辞退となったが「本当に人生が変わった1年だったなと思う。戦力外も覚悟していた中で、やっと戦力になれたかな」と、うなずいた。 今年は第一子となる長男も誕生。昇給分の使い道を聞かれると「ファミリーカーを買います」とパパの顔で頬を緩めた。 来季に向けて「打撃で圧倒したい。(目指すは)打てるショート」と決意を語り「ボスを日本一にするまでは、辞めさせられない」と就任4年目を迎える指揮官への熱い思いもにじませた。
報知新聞社