WAT'S GOIN' ON 〔Vol. 13〕青森スタイルのタフな全員バスケ 青森ワッツのこれから
分水嶺
昨年12月までの青森ワッツが良かったのは、昨季同地区で優勝したアルティーリ千葉や、西地区首位を走る滋賀レイクスといった、いわゆる強敵が相手でも、連敗することはなかったところにある。 年末年始を挟み、年が変わっても、悪い流れは変わらなかった。1月6日、7日におこなわれた越谷アルファーズ戦でも連敗。しかも両試合とも28点もの点差をつけられた大敗であった。 たとえ敗れても、試合終盤までもつれる接戦を演じてきた今季の青森ワッツだったが、明らかに調子を崩してしまっている。この連戦で長らくプレーオフ進出圏内であった3位から、4位への転落が決まった。 オールスターがおこなわれるため、レギュラーゲームが休みとなった1月13日、14日。台湾の台南TSGゴーストホークスより青森ワッツに加わったリュウ・チュンティン(劉駿霆)選手が、このオールスターに出場。ダンクコンテストでは、緊張した面持ちながら、得意のウィンドミルを見事に成功させた。惜しくも予選通過とはならなかったが(4人中3位)、抜群の身体能力を活かした華々しいダンクで会場を大いに沸かせた。 そして、いよいよ終盤戦がスタートする。しかも、プレーオフ進出を争う当面のライバル、山形ワイヴァンズとの戦いから再開だ。青森ワッツとは対照的に9連勝と勢いに乗る山形に対し、シーズン序盤に見せた「チーム全員の総合力で戦う」バスケットボールを再び体現し、勝利を掴み取ることができるのか。プレーオフ進出に向け、いきなり大一番を迎えている。
VictorySportsNews編集部