今週末はずっと調子良かったのに……角田裕毅メキシコ予選Q2でまさかのクラッシュ「ピットスタートにならないことを願います」
角田裕毅（RB）は、F1メキシコシティGPの予選Q2でクラッシュ。フリー走行までの速さを発揮して、Q3に進出することはできなかった。角田はこの結果について、「FP1から調子が良かったのに、こんな結果になってしまって残念」と語った。 【リザルト】F1第20戦メキシコシティGP予選タイム結果（暫定） 角田はF1メキシコシティGPで、新型のフロアを装着。初日から好調な走りを披露し、FP1で3番手、FP2でも3番手……そして2日目のFP3でも7番手と、常に上位につけていた。 予選でもその速さは変わらず、Q1を7番手で突破。Q3進出は確実かと思われたが、Q2最終アタックのターン12でまさかのクラッシュ。11番手で予選を終えた。 「最初はフロントがロックアップしたような感じで、それが突然回復して、コントロールを失ってしまいました」 何が起きたのかと尋ねられた角田はそう語った。 「フロントがロックアップした時点で既にゲームオーバーで、コーナーを曲がることはできなかったと思います」 「とても奇妙でした。あんまりハードにプッシュしていたわけでもないですし、今週末はどのラップでも、あのコーナーでロックアップしたことはなかったんです。だから驚きでした。それでもチャンスを最大限に活用できなかったのは残念です」 「僕としても間違いなく残念ですし、それはチームにとってもそうです。そして、Q2で脱落するなんて思ってもいませんでした。マシンのダメージはそれほどでもないかもしれませんが、マシンがどうなるか見てみたいと思います」 角田曰く、新しいフロアは確実に機能しているように感じたという。しかしながら、チームメイトのリアム・ローソンが使う旧型のパッケージに比べると、それほど大きな差はないという。 「フロアは機能していると思います。でも、リアムが使っているオースティン仕様のパッケージと比べると、それほど大きな変化はないと思います。0.07秒から0.08秒……それほど大きくはならないと思います。でも中団争いはとても僅差ですから、この数値なら十分だと思います」 「FP1から調子が良かった、今週はずっと調子が良かったのに、こんな結果になってしまったのは本当に残念です」 角田はQ3に進出できなかったとしても、入賞を狙うことができると考えている。そのためにも、ピットレーンスタートにならないことを願うと角田は語った。 「入賞は狙えると思います。でもまずは、自分のマシンのダメージがどうなっているのか、それをみなければいけないです。ピットスタートにならないことを願っています」 「戦略は簡単ではないです。トラフィックの中を走ることになれば特にです。標高も高いですし、マシンの温度にも注意しなければいけません。でも、できる限りのことをします。マシンのペースはあると思いますから、クリーンエリアを見つけて走り、それを最大限に活かしたいです」 「決して諦めません。前回のレースでは、チームメイトがほぼ最後尾からポイントまで辿り着きました。何が起きてもおかしてありません」
田中健一, Stuart Codling
