焼肉食べ放題のお店で「上カルビ」だけ頼んでいたら出禁になる?ルールに則っていてもNG?
焼き肉の「原価率」はどのくらい?
焼き肉屋の食べ放題で、原価の高いメニューばかりを注文することの悪質度を見極めるために「上カルビ」の原価率がどのくらいなのか計算しておくことをおすすめします。 「原価率」とは売り上げに占める原価の割合のことで、利益を増やすためには原価をおさえることが必要です。 原価率は「原価÷価格×100」で算出できるため、3500円の食べ放題コースで300グラム分の上カルビを注文したとして計算していきましょう。 上カルビ300グラムの原価を約5000円とした場合「5000円÷3500円×100=約143%」となります。 金融庁が公表している「業種別支援の着眼点 飲食業」によると、飲食店における原価率の目安は35%といわれているため、143%だとお店側の利益がまったくないどころか、かなりの損失になると考えられます。 お店から出禁を言い渡されたり損害賠償を請求されたりしてもおかしくないかもしれません。
お店に損失を与える可能性があるため「出禁」になることもあり得る
焼き肉食べ放題のお店で原価の高い「上カルビ」だけ注文した場合、原価率を考えるとお店に与える損失が大きくなることが考えられます。 本来「出禁」は犯罪行為をした者や、悪質なクレーマーに対してお店が行うことのある措置です。今回の事例では、たとえルールにのっとって飲食をしていたとしても「出禁」になる可能性はあるでしょう。 悪質度が高いと判断されると、損害賠償を請求される場合もあるため、注意が必要です。 出典 金融庁 「業種別支援の着眼点」2023(令和5)年3月 飲食業 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部