「死ぬまで働く。それが本望」101歳の現役自転車職人、生きがいは“仕事後の一杯” 年金受け取りながら働くシニア世代の現実
「半年間毎日ハローワーク」再就職に壁
シニアにインタビューを続けていくと、新たに分かったのが職探しの難しさだ。高齢化社会で働きたいシニア世代が増える一方で、シニアを人材として採用する会社は多くない。 とあるスーパーで調理の仕事をする66歳の女性は、仕事探しの苦い思い出を語った。 66歳 スーパーで調理を担当: シニアが仕事探すのは大変です。(面接に)行っても、みんな(求人に)年齢書いてないじゃないですか今。だからいいみたいな顔をして、結局は(不採用)もう本当に5~6件断られて…。 また、77歳で清掃の仕事を2つ掛け持ちしている女性も、職探しは困難だったと話す。 77歳 清掃2カ所を掛け持ちする女性: 2件目はハローワークで自分で(見つけた)。最後に残されたとりでで。半年間毎日(ハローワークに)行ったので大変でした。 この女性のように、シニア世代は様々な観点から採用が見送られることも珍しくない。本人に働く意思があっても、働き口を探すこと自体が一苦労なのだ。
狙い目はマクドナルド!?
では、シニア世代が働きやすく、人材として選ばれる職はどういったものなのか。 「ハローワーク渋谷」主催のシニアが就職活動を学ぶセミナー「せたがや65セミナー」では職員がこう説明する。 ハロワーク職員: ハローワークで一番希望者が多いのが事務の仕事。だからはっきり言ってライバルは多いです。駅から遠くてちょっと給料が安いなんていう事務は狙い目です。 中でも狙い目だという仕事について、職員は話を続けた。 ハロワーク職員: シニアの方、調理補助。何が決まっているかというと、マクドナルドの仕事。(シニアは)朝も入ってくれるし、昼も入ってくれるし、(学生や主婦が少ない)午後2時から午後5時も入ってくれるし、テストもないし帰省もしないので、シニアの方っていうのは本当に需要があるんですね。 シニア世代は生活が落ち着いており、スケジュールに自由が利く人が多い。その強みを活かし、柔軟にシフトに入れるシニア人材は選ばれやすいという。 そこで“シニアの強み”を活かして働く人を探してみると、とある人気飲食店で働くシニアの姿があったーー。