束芋の新作映像インスタレーションが寺田倉庫で展示。11日間限定の回遊型作品
寺田倉庫株式会社が、束芋 と海外のインディペンデントアニメーション作家3人による新作映像インスタレーション展示「触れてなどいない」を寺田倉庫G3-6Fで開催する。会期は7月5日~15日。 束芋は、手描きドローイングと日本の伝統的な木版画を思わせる色彩を用いたアニメーション・インスタレーションで知られるアーティスト。2006年にイスラエルのバットシェバ・ダンス・カンパニーのオハッド・ナハリンとのコラボレーションを皮切りに、様々な舞台コラボレーションに取り組んできた。11年には第54回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展に日本館代表作家として参加。23年にはコペンハーゲンのKunstforeningen Gl Strandで大規模個展を開催。今年10月には、ギャラリー小柳での6年ぶりの個展も開催予定となっている。 本展は、寺田倉庫が主催する「TENNOZ ART WEEK 2024」の一環として行われるもの。 23年に開催された「新千歳空港国際アニメーション映画祭」に審査員として参加した束芋は、審査を通してアニメーションという世界の奥深さを再認識したという。本展に参加するJosh Shaffner(アメリカ)、Lea Vidakovic(セルビア)、Stephen Vuillemin(フランス)は、同映画祭で出会ったインディペンデントのアニメーション作家だ。 会場となる倉庫の一室には、束芋とのコラボレーションによって空間に解き放たれた3人の映像が展開。鑑賞者は空間を移動しながら、アニメーションを通して開かれていくその先の「ifの世界」を体験する回遊型インスタレーションとなるという。