「まだ“みんな”残ってる」 佐久間朱莉がシーズン最終戦で勝ちたいワケ
◇国内女子メジャー◇JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 2日目(22日)◇宮崎CC(宮崎)◇6497yd(パー72)◇晴れ(観衆1881人) 【画像】上田桃子の応援団「たくさんの感動をありがとう」弾幕で応援 3年連続3度目の出場となる佐久間朱莉にとって、昨年は悔しさいっぱいの4日間だった。初日「74」、2日目からは3日連続で「77」が並び、通算17オーバー38位でシーズンを終えることとなった。
終盤に調子を落としていたこともあるが、タイトな林間コースの宮崎CCはフェードヒッターには打ちづらいホールがちらほら。グリーン周りの小技でもしのげず、スコアを崩した。「何もかもうまくいかなかった思い出がある。コースに対してリベンジして、今年は笑顔で終わりたいのもありますし、この1年戦ってきて勝てなかった思いもある。『最後こそは』って思いで臨んでいます」
2021年6月のプロテストにトップ合格し、初優勝を期待されて久しい。メルセデスランキング9位は今季未勝利選手としては最上位(8位の古江彩佳は国内未勝利だが、海外メジャーの「エビアン選手権」で優勝)。どれだけコンスタントに上位に絡んできたかは、数字が物語っている。 初出場した22年大会の初日に「70」で回った後はアンダーパーを出せていなかったコースで2日とも「70」を並べた。この日は後半11番から3連続バーディ。3連続目となった13番(パー5)は花道からの寄せが4mほどオーバーした後、バーディパットをガツンとねじ込んだ。「上りもきついし、逆目だったので、しっかり打とうと思った。『強いなー』と思ったのが入りました」と笑った。
通算4アンダーで首位と5打差の6位。見上げれば優勝経験者が並ぶリーダーボードが、21歳を刺激してくれる部分もある。「優勝できれば、どの試合もうれしいんですけど…」と言った上で負けん気をのぞかせた。 「メジャー大会でもあって、最終戦でもあって、まだ“みんな”が残っている。そこで優勝できたら、大きな自信にもなるんじゃないかなと思います」。2位につける年間女王の竹田麗央をはじめ、メルセデスランク上位5人のうち4人が来季から米ツアーに主戦場を移す可能性がある。強烈なライバルたちに競り勝って念願のカップを掲げられたら、その喜びはきっと格別だ。(宮崎市/亀山泰宏)