9人で18得点 MF髙松&FW矢田のハットトリックで創価が18-0で明星を圧倒
第103回全国高校サッカー選手権東京予選の1次予選が都内各地の会場で開催。清瀬内山Bグラウンドでの第1試合は創価と明星のあいだで争われた。 【フォトギャラリー】創価 vs 明星 序盤から攻勢に出た創価は前半2分、左サイドの崩しから相手GKの不用意な飛び出したのを見逃さず、FW17矢田英一(3年)が決めたのを皮切りに6分、左サイドのクロスから中央MF8桜井大輝(2年)が丁寧に押し込み2点目。さらに続く7分には守備陣の連係ミスを突いたMF11佐久間旬綺(2年)が決め、3点目。その後も、ロングスロー、相手のミス、そして個人技からと前半だけで9得点を挙げた。 後半に入っても攻撃の手を緩めない創価は後半2分、FW7佐藤空来(3年)がゴールネットを揺らすとその後も得点を重ね終わってみれば、ハットトリック2人、2得点5人、1得点2人、合わせて9人で18ゴールの圧勝劇となった。 前半だけでハットトリックを達成した矢田によれば、2年間試合に出られなかったそうだが、そう思わせないほどの堂々としたプレーを披露。2トップの一角として長身を生かしたポストプレーとその献身性。そして相手のミスを決して見逃さない抜け目なさも特長の一つのようだ。矢田は「3年生なので、この選手権で負けてしまうと引退となります。その思いを全面にぶつけたことで3得点が生まれました。FWとして出場させてもらっているのでもっとチームに貢献できるストライカーとして勝利につなげたいです」と手ごたえと抱負を語った一方、「完全にフリーな状況ながら、決定機を決められず、外してしまったシーンがあったので正直、もう少し点を取りたかったです。もっと練習しなければ」と反省も忘れていない。 そしてもう一人のハットトリック、MF10髙松祐太郎。豊富な運動量と高い個人技でチームをけん引し前半に1点、後半に2点を挙げた。髙松は「チーム全体としてはうまくハマらない状況もあったので、もっと練習で改善して、高めていきたい。もっとミスなく、自分たちのサッカーを表現したいです」と課題を挙げるとともに「個人としてはポジションがボランチなので、攻守のうえでしっかりとした中心になっていきたいです」と胸を張った。 (文・写真=佐藤亮太)