“大阪地検元検事正から性的暴行” 女性検事「性犯罪を撲滅したい」「検察庁から何度も傷つけられた」被害者参加制度を使い法廷で意見陳述へ
読売テレビ
大阪地検の元検事正が部下の女性検事に性的暴行を加えた罪に問われている裁判をめぐり、女性検事が読売テレビの取材に応じ、「自分が声を上げることで性被害をなくしたい」と訴えました。 訴えの根底にあるのは、検事としての矜持(きょうじ)です。 性被害を訴える女性検事 「性犯罪の法律の解釈とかを正しく皆さんに知っていただくことによって、性犯罪被害を撲滅していきたいという思いがある」 大阪地検の元検事正、北川健太郎被告(65)は2018年、酒に酔った女性に性的暴行を加えた罪に問われています。 当初、裁判で起訴内容を認め、謝罪しましたが、その後 一転、「同意があったと思った」などと無罪を主張する方針を示しています。 女性検事 「自己保身の塊で、被害者の気持ち、私の気持ちを1ミリも考えていない。本当に残念な人だと思う」 さらに、北川被告の弁護人は「女性が検事の職権を濫用し、個人的に裁判に利用する証拠を入手した疑いがある」などとして検察に調査を要望。 女性は「検察を通じて正式に提出された証拠であり、事実無根だ」と訴え、検察側にも説明を求めています。 女性検事 「(私が)検事として個人としても信頼できない人間なんだよということを情報、印象をつけて個人攻撃するような手口だと思いましたので、卑劣で同じ法曹関係者として許せない気持ちになりました」 そのうえで、組織の中で受けたという“二次被害”にも触れ、現在の心境を明かしました。 女性検事 「検察組織が適切な対応をしない。私は大好きだった検察庁から何度も何度も何度も何度も傷つけられて、自分は検事の仕事がしたいだけなのに…」 裁判の次回期日は未定で、女性は被害者参加制度を利用し、法廷で直接、意見を述べたいとしています。