2年連続の国立4強に王手…堀越・佐藤実監督「まずは全国のベスト8ってものすごいこと」
[1.2 選手権3回戦 松山北高 1-6 堀越高 駒沢] 堀越高は堂々の2連勝でベスト8入りを果たし、昨年度に続いて2年連続の“国立4強”に王手をかけた。それでも佐藤実監督は試合後、まずは現状のベスト8という実績の価値と向き合い、一戦一戦にこだわる姿勢を強調した。 【写真】「イケメン揃い」「遺伝子を感じる」長友佑都の妻・平愛梨さんが家族写真を公開 「まずは全国のベスト8ってものすごいことですよね。もちろん先を見ると『次に勝ったら国立』とかそういう話になるんですが、ここまで勝ち上がる彼らのプロセスを見ていると、本当に成長しているし、成長していないとここには来られないので」 昨年度は1回戦からの戦いだったのに対し、今大会は2連勝での8強入り。指揮官はシード権を獲得した前回大会の戦いを踏まえつつ、“前回4強”の重圧に向き合いながらここまで勝ち抜いてきた選手たちへの親心をにじませた。 「2試合目で勝ってベスト8になるというのも、去年の先輩たちとみんなで作ってきて、そのシード権の中にここがあると思っているので、次の試合で(国立を意識するのではなく、)全て出し尽くすくらいの覚悟でさせてあげたいなと思っています」 もっとも、昨季の経験は確かに継承されており、より高みを見据えられるチームが完成されつつあるのも事実。この日は同校の歴代最多となる6ゴールを奪い、相手を全く寄せ付けないような横綱相撲が際立った。指揮官によると、その戦いの背景には「ゲームに対して優劣をつけない」という価値観があるという。 「ゲームに対して優劣をつけないのを習慣にしているので、点差がどうとか、シチュエーションがどうとかは関係なく、やり続ける。東京都大会でも土壇場で同点にしたり、逆転にしたりというのもありましたが、もしそこでゲームに対する優劣をつけているとそれがもう日常化してきてしまうんですね。サッカーのチームは生き物だと思っているので。ピッチに立っている以上は常に100%でやり続けるところを大事にしています」 その姿勢は国立4強がかかる次の試合に向けても変わらない。相手は前橋育英高。昨季の選手権から数えても初となるプレミアリーグ勢との対戦で、昨季の躍進時に一部で上がった「くじ運に恵まれた」という声をも打ち砕く絶好の機会ともなるが、佐藤監督は冷静に言い切った。 「全国大会ということよりも、東京都予選も相当キツかったので、そう考えるとこれから何かが起きるというよりも、これはずっとつながってきているものです。相手がどうというより、これからもずっと継続して『負けるまでやり続ける』ということが、僕らのスタイルで、僕らのサッカーで、僕らの生き方。ここからそれをしっかり続けていきたいなと思います」 どんな位置付けの試合であろうとも、どんな力量の相手であろうとも、いつもどおりに試合と向き合い、いつもどおりに相手と向き合い、堀越のサッカーを表現していく構えだ。