【沖縄発ご当地コスメ】地元の素肌美人を支える、時短ケアもかなう琉球コスメ
日本に多く存在する「ご当地コスメ」。今回は沖縄の自然の恵みと知恵を生かしたスキンケアをご紹介。親子三世代で愛用する人も多い、知る人ぞ知る名品だ。
沖縄の豊かな自然の恵みを生かしたスキンケアの秘密
サンゴ礁の透き通った海に囲まれ、陸地に広がる亜熱帯植物の森林には固有生物が生息する沖縄。そんな美しい自然に恵まれた沖縄の地で、今から24年前に誕生した「ちゅらら」というスキンケアブランドをご存知だろうか? ブランドを代表する保湿もできるクレンジングローションからスタートし、現在ではスキンケアライン、ヘアケアラインを展開している。 「ちゅらら」のクレンジングローションは、実は筆者の母が20年ほど前に愛用していた。当時は洗い流すクレンジングが主流でかつ、クレンジングのあとに洗顔するダブル洗顔が常識だった時代に、ローションをしみ込ませたコットンで拭き取るだけで、メイクも汚れも落ち、さらに保湿もできるなんてありえるの!? と半信半疑だった。ところが実際に使うと、想像以上の使い勝手のよさでとても感動した記憶がある。
母親の介護から生まれた優しいコスメ
そんな思い出の品でもある「ちゅらら」のクレンジングローションの誕生秘話を経営管理部の片桐勝夫さんにお聞きした。 「クレンジングローションは、実は創業者が母親の介護をするなかで生まれた製品なんです。ひとりで入浴することがままならない母親の体を清潔に保つ方法を思案するなかで、沖縄野菜のひとつであるパパイヤに含まれる酵素・パパインと出会いました。 お肉を柔らかくする働きのある酵素なら、人間のアカも落とせるのではないかと。お肉もアカも同じタンパク質ですから。そこから、お年寄りの皮膚に負担をかけずに汚れを落とすための製品の開発がスタートしました」(片桐さん) 県や琉球大学農学部の協力を得て完成した試作品を従業員が使ってみたところ、メイクがスルリときれいに落ちたのだそうだ。そこでクレンジングローションとして売り出すことになったのだとか。クレンジング・洗顔・保湿を1本でこなすクレンジングウォーターの愛用者は、発売以来じわじわと増え続け、現在では三世代で使用するユーザーも多いのだそう。