北朝鮮 ウズベクに敗れ2位確保は絶望的…W杯アジア最終予選“敗退第1号”の可能性高まる
◇26年W杯北中米大会アジア最終予選C組第6戦 北朝鮮0―1ウズベキスタン(2024年11月19日 ラオス・ビエンチャン) サッカーの26年W杯北中米大会アジア最終予選第6戦、A組の北朝鮮代表(FIFAランク111位)はラオス開催となった“本拠”ウズベキスタン(同58位)戦に0―1と敗戦。6戦目でも初勝利を飾れず2分4敗の勝ち点2。W杯ストレートインとなる2位確保が絶望的となった。 開幕から5戦未勝利で最下位に沈む北朝鮮は2位ウズベキスタンと“本拠”で激突。序盤から攻め込まれる展開が続き前半44分に失点。0―1で前半を終えると、後半は一転して攻勢仕掛け反撃開始。すると後半38分にPKを獲得。相手DFエシュムラドフが一発レッドで退場となり、この試合最大のチャンスが到来するもFWジョン・イルグァンが痛恨のPK失敗。後半はシュート13本を浴びせるも1点が遠く零敗を喫した。 最終予選初勝利はまたもお預けとなり4敗目。勝ち点2から伸ばせず、仮に残り4戦全勝したとしても勝ち点14。この日勝利した首位イラン(勝ち点16)以下となることが確定。2位ウズベキスタンも勝ち点13に伸ばしたため、W杯ストレートインとなる2位確保は絶望的となった。 それでも同予選は今大会から出場枠が増加。4位以内に入ればプレーオフ出場権を獲得できるが、次節第7戦では敵地で4位カタールとの“直接対決”が控える。もしこの一戦を落とすとカタールは勝ち点10となってしまうため“最速”で第8戦のUAE戦後には予選敗退が決定してしまう可能性が出てきた。 4位以内に入ればW杯切符の可能性を残すため、同予選は各地で熱戦を展開。日本が首位独走となったC組は最下位から2位まで勝ち点差1の大混戦。2位争いはもちろん、プレーオフ出場権をかけた争いは最終戦までもつれそうな状況。B組でも最下位クウェートが首位韓国と引き分け勝ち点1を獲得。4位オマーンと勝ち点3差とし、こちらもまだまだ逆転の可能性を残す。 新方式となったアジア最終予選は各組とも最終戦まで激戦必至。その中で北朝鮮は6試合を消化し、2分4敗。勝ち点2は出場18チーム中最も低い数字。5位キルギスとは勝ち点1差だが、4位カタールとは勝ち点5差。崖っぷちから生き残るためにも来年3月のカタール、UAEとの2連戦は正念場となった。 ▽2026年W杯北中米3カ国大会アジア最終予選 18チームが3組(A~C)に分かれ、各組2位までが出場権を獲得。3、4位はプレーオフに回る。プレーオフでは6チームが2組に分かれ、各組1位が出場権を獲得。各組2位同士で9位決定戦を行い、勝者が大陸間プレーオフに進む。最大9チームが出場権を得る。 <W杯アジア最終予選A組順位表> 1位・イラン 5勝1分(勝点16)得失点+7(得点12) 2位・ウズベキスタン 4勝1分1敗(勝点13)得失点+3(得点8) 3位・UAE 3勝1分2敗(勝点10)得失点+8(得点12) 4位・カタール 2勝1分3敗(勝点7)得失点-7(得点10) 5位・キルギス 1勝5敗(勝点3)得失点-7(得点6) 6位・北朝鮮 2分4敗(勝点2)得失点-4(得点5)